5.0
冷たい仮面の下にある熱い正義。
近ごろ読んだ作品の中で間違いなく1番読み応えのあるストーリー。
冷たい言動や、駒のように人命を扱う強烈なキャラクターのヒロインだが、どうか誤解しないで読み進めてほしい。
その苛烈で非情な策略は、何のためか。
けして私利私欲のためでも、前世の復讐でザマァが見たいためでもない。愛する夫のためですらない。
全ては、未来のあるべき正しい姿の世のためなのだ。
自分のことしか考えていない皇室や貴族の、誰が皇帝になっても国のための政治は為されず、貧しく力を持たない者が搾取されるだけの未来がやってくる。
セドリックが皇帝になる以外に、それを避ける方法はないから、ティアは自分が汚れることでその悲願を果たそうする。
確かにティアの冷徹なやり方は、平和ボケした私たちには共感し難い。
けれど現実のこの平和な世界も、倫理観も、ティアのような人たちが手を血で汚しながら勝ち取ってきたものだ。
だから私は、彼女の命がけの冷徹を批判することはできない。
ティアはとても強く、哀しく、愛すべき女性だと思います。
セドリックも言ってたけど、私もいつもティアを抱きしめてあげたい気持ちになってしまうな、、
読めば読むほど奥深いお話なので、じっくり読み込みたい方には是非是非おすすめしたいストーリーです。
星5個じゃ、足りないよ〜
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悪女は2度生きる