5.0
一話目から引き込まれます。
待っているのは悲劇なのか、それとも歓喜なのか。
恵まれた環境の中で伸び伸び育てられたステラは、実は両親が亡くなったために家族に迎えられた養女という立ち位置でありながら、それを感じさせないくらい妹と同様に愛されて育てられた。
ある時、生贄として定められてしまった妹の代わりにステラは身代わりになることを決意。養女であるステラが残されても爵位は継がないから。
生贄として招かれて行ってみるともう既にふたりも生きて戻ってきていないという。残された令嬢たちとともに無意な時間を過ごしていると、どこからか綺麗な蝶がやってきたのに導かれるようについていくと、そこには吸血鬼であるラビが。
吸血されてしまったら生きては帰れないはずなのにラビに吸血されたはずのステラは傷跡も残らない、健康に問題なさそうな状態のままだった。
さて、なぜ?
っていうところで無料分は終わり。
一話目のモノローグが気になって。不穏な響き。
大概こういう呪い系って、お伽話みたいにお姫様のキスだったり王子様の涙だったりがあって、それが綺麗に消え去ってめでたしめでたし!で終わるじゃないですか。でもこれはそれがないって否定してるんですよね。ラビとステラがどうやってこの吸血の呪いを解くのか、また解く手段があるのかどうかもわかりませんが、解決するには手間がかかりそうで難しいことが待っているのでしょう。
それでもステラが願っているのは太陽の空の下で、ラビと過ごすひとときだというのだから、陰と陽なふたりに幸せな未来が在らんことを。
-
5
花秘める君のメテオール