5.0
「折れない欠けないへこまない、打たれ強さは世界一! このミスリルに何でもお任せください!」
本当に強かったわ。色々な意味で。
絶対に原題の「ミスリル令嬢と笑わない魔法使い」の方がいいと未だに思っているのだけど。
こちら他社でもコミカライズされてる作家さんで、「戦闘用奴レイですが〜」って作品も素敵です。
どちらも強いヒロイン。負けないヒロイン。それでいて芯の強さも素直さも持ち合わせてる。
原作も程良い長さでどれもこれも読みたくなるので時間があればぜひ。この作品もあります。
ミスリル令嬢と言えばいいのか、ミスティとも呼びたくなる彼女は冒頭の台詞と共に宮廷魔法士団、紫水のお掃除係として住み込みで働きに来た。
彼女自身は子爵令嬢で、元婚約者が浮気して市中で婚約破棄を言い渡したので了承。嫡男である弟が今後要るであろう給金を稼ぐべくやってきた。
後ほどこの婚約破棄してきた伯爵家次男とその場にいた浮気相手の尻が軽い伯爵令嬢とともにザマァな展開がきちんと設けられているのでお待ちを。
紫水の仕事を一緒に手伝ってくれたり教えてくれる「氷の貴公子」アルフリード様(公爵家次男)と、真面目に掃除をこなすうちに距離を縮める。
他に採用された同僚や、アルフリードとの仲良さを妬むものからの度が超えた嫌がらせを躱わすうち、お互いに好意を持つようになっていき…!
しかし、ミスティとの仲を深めていく彼にも決して誰にも言えない秘密があった。
というお話なんですけど。
めっちゃミスティ強いんですよ。物理的にも。
そこらへんにいる騎士団たちよりハンパなく強い。
それでいて凹んだり悲しんだり嘆いたりしない。
そのまま受け流す。相手にすらしない。
一度度が超えた嫌がらせをされた際にはアルフリード様がきちんと記録していてそれを元に王家から沙汰が降りたくらいの酷さだったけど、彼女泣いたりしなかったし、騎士三人投げ飛ばしたから。
これを機にアルフリード様から守られるようになり彼女の底抜けの明るさにも救われた思いがした。
本当にミスティって明るくて強くて物怖じしなくて人懐っこさも持ち合わせてて。誰からも好かれる、誰からも愛される女性で眩しい。
アルフリードと恋仲になってからはふたりの良さが増幅してなお素敵になったので、コミカライズでもきちんと描かれるといいな。
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婚約破棄されたのでお掃除メイドになったら笑わない貴公子様に溺愛されました(コミック)