5.0
実はとても洒落たタイトルなのよ。
ヒロイン・コレットは死ぬことにした—で始まる古代ギリシアが背景の秀作ファンタジー。
ギリシャ神話を織り交ぜながら、軽いタッチで描かれた伸びやかな世界観が心地良いです。
8話迄は、辺鄙な村で唯一の薬師として忙殺され、心を追い詰められたコレットは井戸に身を投げるが気がついた場所は冥界で、成り行きから冥王・ハデスの病を治療することに⋯。
から、神話・ヘラクレスの「12の功業」をモチーフにしたストーリーが楽しめます。
怪犬ケロベロスがケロ、ベロ、スーの三匹の子犬になっていて可愛い。
妙趣ある神話のアレンジに感心しました。
ハデスがアンニュイなイケメンで、コレットとの愛情をじんわり育んでいく様子が良いです。
その他にもゼウスやらアポロンやらも登場するショートストーリ形式。
無料分の53迄ですが、完結まで読みたいですね。
ハデスとコレットはハッピーエンドが予想され、タイトルの「〜死ぬことにした」はその経緯の伏線にもなっているのかな、と思っています。
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コレットは死ぬことにした