4.0
やり直し人生で幸せになる!
27歳の時の記憶を持ったまま、7歳の頃、養女になって半年当時に戻って、人生をやり直すことになる。
7歳の幼女の幼い心のままでは、亡くなった娘の代わりに養女となり、3人の兄達から牽制される日々や、2年後に養父と養母が亡くなり、公爵家の存続が脅かされ、兄達の精神状態が不安定になった中で、賢く生き抜くのはとても無理だったと思う。
1回目の人生では、兄達3人の思いに気づかず、只々恨んでいたにもかかわらず、2回目の人生では、27年間生きてきた記憶により、兄たち3人の振る舞いを、姉目線で余裕を持って理解し、また上手くコントロールすることさえできた。
一番上の兄の苦悩と、弟妹を守るためにいかに自分を犠牲にしていたのかに気づいた時、徐々に異性として惹かれていく。
2回目の人生は、3人の兄との日々が淡々と綴られていて、過酷な人生ながらも、周囲から大切に守られて幸せな日々が綴られている。
幼い幼女の姿に27歳の心を宿す事で、余裕をもってやり直し人生を過ごすことができて、日々幸せをかみしめ、生きることに真摯に向き合うことができたのだとおもう。
読み終えた時に、厳しい現状に負けず、本当に幸せになることができてよかったと思えた。
- 0
お兄ちゃんたちに気をつけて!