5.0
SFとミステリーと冒険と青春と
作者らしさがギュッと詰まったコンパクトな冒険譚。話はもちろんのこと、登場人物の輪郭が際立つキャラ付けとデザイン、伏線の張り方使い方、ギャグのテンポに微量?のラブ、全てに隙がない作品です。
5日間のキャンプに参加するため集まった、9人の子供たちが謎の球体に吸い込まれて宇宙の彼方に飛ばされ遭難。それぞれの知恵を集めてどうにか生還のルートを見つけますが、何者かの故意で宇宙空間に飛ばされたと知ります。
9人の子供達が遭難した理由、球体の正体など、いくつもの謎がまた別の謎を呼ぶ展開。小説でも面白く読めたでしょうが、やや重かったでしょうね。
画風と上手いことバランスが取れています。
さすがは篠原先生と思うのが、読了後に各巻表紙を順に見返した時。何もかもが連載前から決まっていて、予定通りに連載を終えた事が見て取れます。
大筋は決まっていても、雑誌都合に読者の声、売れ行きなどで、内容や終わり方まで左右されたあの作品この作品を思うとため息が出ます。
マンガ好きほどベテランの凄みに唸る作品かもしれません。
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彼方のアストラ