4.0
蟲に閲覧注意だか読み進めるほど面白い
姉である女帝からの要請で、ヒロインである15歳の玲琳が政略結婚の為隣国へ嫁いだ。
このヒロインこそ蟲師であり、最強の毒蟲を作るのを生き甲斐としている。
序盤だけど読むと、なかなかヒロインには共感しづらいどころか嫌悪感を抱くかもしれません。
変わり者であり、毒蟲だけでなく、毒のある性質の人が大好き。
言葉遣いも、相手に対して常に「おまえ」呼びで誰であろうと歯に衣を着せない。
嫁ぎ先の王宮でも毒草の畑を作ったり、嫌味を言われたら倍がえしでやり返したり、大好きな女帝である姉(かなり毒のある性格の方です)を悪く言った旦那様を許せなくて拒絶したりでかなり浮いている。
この旦那様、持病があるが実は毒を密かに盛られていたのを玲琳が見抜いて薬を作り(材料がかなりグロイです)飲ませる事で、苦しみが和らぐようにり、玲琳がそばにいると安眠できるようになる。
その後も至死率の高い流行り病が、他の蟲師による毒だと見抜き、皆を助けようとする。
美人で可愛いのに、我が道を行く変人。だけど凄く頼り甲斐があってたくましいヒロインの良さが分かるようになってからの話しが面白い。
ただ、毒草畑とか蟲の場面がホラーの様におどろおどろしくて怖い。個人的に蛇、蜘蛛まではなんとか我慢できたけど…さすがにムカデ?の様な黒い大きな虫が出てきたときは、ヒェッと鳥肌がたった😨
虫の苦手な方、注意して読んでください。
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蟲愛づる姫君の結婚 ~後宮はぐれ姫の蠱毒と謎解き婚姻譚~