4.0
設定盛りすぎで謎が多いが面白い!
王様とメイドの間に産まれて離宮で忘れられたように暮らすセシル。
政略結婚で、冷酷無慈悲なエスティアン皇帝陛下の元へ嫁ぐことになる。
今までの皇后候補で生き延びた者はおらず、死にたくないなら悪女になれとエスティアンから言われ、実行するセシルの突き抜けた演技の潔さがハラハラしながらも面白い。
実はエスティアンはセシルに一目惚れしていて、悪女になれというのもセシルを守る為でもあった。
皇后の座を狙う他国の姫など出てきて、序盤はセシルのハチャメチャぶりとエスティアンの溺愛ぶりがクセになる。
ただ、途中からこの世界は小説の中の話しである事が分かり、その作者が転生して聖女として登場したり、魔法使いに妖精、ドラゴン、魔法に呪いなど考えつく設定のオンパレードで理解が追いつかない。
悪女の話しはどこへ?
エスティアンにかけられた呪いを解き、救う為に全員で立ち向かうという壮大なストーリーになるとは思わなかった。
さらに、セシルの母親と出生の秘密が絡んできて頭パンクしそう。
突っ込みどころも多いが、セシルが魅力的すぎて読み進めました。
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暴君には悪女がお似合い