きゃーー、ご乱心だわ。やっとだわ。
仕事中に5回くらい読んじゃった。
お膝に乗って甘えても、どのみちこの展開だったわねー。
さすが完全版って感じのエロさだけど、でも、なんだかちょっと色気に欠ける気がしたわ。お風呂の時とは大違い。
たぶん違いは旦那様の余裕の無さね。
大前提として、旦那様は王子様として生きてきた男だってことよね。
大金持ちとか、御曹司とはわけが違う、国のトップオブザトップ。神のように崇められてきた人なわけで。
小さい時から、自分の上には親しかいない状態で、周りの大人から敬われ、強くあれ、賢くあれ、弱みを見せるなと育てられ、常に陰謀渦巻く血みどろの世界で孤独に生きてきたんでしょう。
宮中の下女はみんな抱けるし、正室もいたっぽいけど、自分が誰かに惚れてその心を欲しがるなんて、そんな発想は無いわけですよ。だってみんな最初から自分のものだから。誰かの心を得るためにどうしたらいいかなんてわからない。
そんな王子様は今、思い通りにいかない穏花の前で、きっとアイデンティティの危機とも言える大混乱の中にいるわけです。捨てられそうにもなったし。そりゃ余裕もなくなるってものよね。
旦那様が本当に望んでいるのは、立場を超えて心を許し合う関係。それは、自分に懐かないペットに逆上して殺してしまうほど、幼い頃からかなり激しく切望していた関係のはず。
穏花に対する執着が、まだ愛と呼べるものではないにしろ「恐怖や嫌悪を抱かないでほしい」という言葉から(大事なことなので2回言ってた)、本当は心を許し合う関係を強く求めてるはず。
だから、前に突然キスして拒まれた時、それだけでバンビ事件がフラッシュバックしたり、看病中も含めて、今まで一線を超えず旦那様なりに我慢してきた。
ここから推測するに、旦那様は、泣いてる穏花を相手に最後までいたせないか、もしくは、終わった後に自己嫌悪から余計拗らせるか。笑
でも、同時に、将来はとんでもなく甘く溺愛するスパダリに変貌するポテンシャルを秘めているとも言えるわよね〜。
混乱期を迎えた旦那様と、きっとこれから心を閉ざしてしまう穏花。
溺愛が好きな人はちょっともどかしいかもしれないけど、しばしエロい展開を楽しみましょう〜!
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暴夜【完全版】
024話
第24話