雌だけど女じゃないさんの投稿一覧

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作品レビュー
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1 - 10件目/全49件

  1. 評価:5.000 5.0

    歴史考察が素晴らしい。

    男女逆転という大胆な発想で物語が進んでいくものの、史実として記録に残っている情報を上手く組み合わせており、違和感なく物語が織り成されている。
    また、本作中の歴史として、男と女の数がおおよそ半々だった時期と女の方が多くなっていた時期とがあるのだが、その推移による登場人物たちの思惑や策略、苦労などが細やかに描かれていて、そういった部分でもとても読み応えがある。

    また、個人的には、この作品は、類稀な、嘗てないタイプのフェミニズム漫画といえると感じる。
    社会的役割が男女で逆転したときにどのように社会が成り立つようになるのか、社会的役割とは別に男と女それぞれに変わらない部分がなんなのかなどを、作者なりに深く考察した結果なのかも知れない。

    • 239
  2. 評価:3.000 3.0

    まぁ解ってたが胸糞だよな。

    オレは小さい頃からハッキリとものを言うし、集団でいじめられたら親や先生、保護者を味方に付けてしまい、力で敵わない相手には遠慮なく武器を持ち出して反撃し、自分をペットのように扱おうとしてきた相手には
    「飽きた!他に友達つくって遊びたいもん!」
    とド直球。
    誰かのグループに属するよりは、素直になれないならば当たり前のように孤独を選ぶ、今の今までそんな人間で通してきました。
    そんななので、この漫画でいじめられている子の気持ちは、解るところと解らないところと、ところどころです。
    自分だったらこうするのに、とか、自分がそこにいたらああするのに、とか、歯痒い気持ちにさせられました。

    だけど、集団でいじめてる奴らの気持ちは、とんと理解できません。
    そこを描いてくれてたなら、ただの胸糞で終わらなかったかも。

    いじめの悲惨さを語る漫画には飽きた。
    この漫画みたいなのも、初めの子供のエピソードだけでお腹一杯。
    そんなもんは、もっとショッキングな話がいくらでも現実に転がっているし、ストーリーテリングとしては在り来たりすぎて、インパクトに欠ける。
    そろそろ、"いじめ"という言葉がなにを覆い隠した言葉なのかとか、なにがいわゆるいじめっ子たちをつくるのかとか、そういうところにもっと切り込んでいい時代なんじゃないか?
    "いじめ"なんて結局は、人権侵害、名誉毀損、暴行、集団暴行、暴行致死、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、その他諸々、法廷で訴えていい罪を帳消しにするために子供用のブランケットで包んだだけのもんなんだからなwww

    • 38
  3. 評価:5.000 5.0

    ドラマより先にこっちでやんしょ!

    これ読んでると、腹減ってきますwww
    それと、食べ物や食材に対しての愛情が節々に感じられる作品です。
    食育食育ってぇそんな世の中になってるでやんしょ?
    けど、その食育を気にする大人の皆さんは、食べ物をどれだけ愛していやんすか?
    ある意味で大人の食育だと思います、この漫画。

    最近は漫画原作のドラマやら映画やらが増えてますが、おせんの実写映像化はあまりにも原作の雰囲気と違いすぎたことで有名なようです。
    この作品がなにを語りてぇもんなのかをちぃとでも知りてぇってぇ御方は、是非とも、この漫画も読んでおくんねぇ!
    お味は保証するでやんすよ!

    • 12
  4. 評価:5.000 5.0

    ヒトとか人間とか

    割とガチで"ヒト"と"人間"の違いがどこにあるのかを考えさせられるようなところがある作品だと思う。
    そして、初めの内は子供たち視点に重きを置かれて話が進んでいくので大人が悪者みたいに感じるが、この大人たちが実は子供の延長線上にいて、大人たちもまた"ヒト"と"人間"の境で苦しんでいるのが見えてくるようになる。そこもまた、面白い。
    主人公のエマという少女の視点も、ハッとさせられることが多いかも知れない。彼女の有り様は、己の感情にも目的にも真っ直ぐで直向きで頑固ですらある。なんとなく、"HUNTERXHUNTER"のゴンを彷彿とさせるところがある子で、それもなんだか見ていて面白かった。

    • 6
  5. 評価:3.000 3.0

    只今連載中の新感覚役者漫画

    役者漫画と言えばメジャーなもので"硝子の仮面"なんかが思い浮かばれるのかも知れないが、それとは全く違うタイプの作品と言える。
    それもそのはず、"硝子の仮面"が舞台演技中心なのに対し、こちらは映像媒体作品の演技にまず焦点を当てている。そして、主人公に目を着けた人間が映像媒体の方面で主人公を育てるわけだが、そのやり方が結構、ジャングルに我が子を放り込んで「勝手に帰ってこい」と突き放すようなやり方に見える。
    個人的には今後に期待したい作品だが、せっかく演技をネタにした作品なのに、キャラクターたちの表情の動きが全体的にぎこちなく見えるところが残念なところ。
    まだのびしろがある作品なので、それこそきちんと成長するまで待ちたい作品である。

    • 6
  6. 評価:5.000 5.0

    自分にとっては初めての新選組漫画

    ナレーションの言葉選びがひたすら優しくて、詩的で、当時の耽美的な少女漫画の世界を澄み切った調子で反映している。そして、それが主人公の夢見がちな、それでいて夢見がちなまま変わらず生きていけるだけの芯の強さを、素直に、涼やかな夏の雨上がりのように透き通った爽やかな空気感で表現していて、美しい。
    木原敏江氏の作品の中にも色々あるだろうが、オレはこの作品が一番好きだ。打ち切り同然の終わり方になってしまったとの後書きでの言だった気がするが、当時の読者は余程見る目がなかったのだろうとすら思っている。

    • 3
  7. 評価:3.000 3.0

    超人漫画

    次元が違いすぎて、あまり内容が頭に入ってこないところが個人的には多い。物理法則を無視した技の数々。良くも悪くも、ジャンプに限らず少年漫画作品にはありがちなのがその部分だろう。この作品も、御多分に漏れず、そういった部分を引き継いでいる。
    ただ、主人公とその友人たちには憎めない可愛気に満ち満ちた奴らが多く、主人公に至ってはいい子過ぎてこちらの毒気が抜かれてしまうこと請け合いだ。ただ、そこまでいい子だと、どこか神や仏のような手の届かなさを感じてしまい、完全には共感しにくいといった欠点はあるかも知れない。それでも、温かみのあるキャラクターなので、捻くれ者でもない限りは嫌な気持ちにはならないだろう。
    もし捻くれ者だったとしても、御安心あれ。いい子過ぎるいい奴を見ていると居心地悪くなる(もっというと虫酸が走る)ようなタイプの登場人物も、作中には数多く登場する。かれらのバックグラウンドも必見なので、主人公サイドが気に入らないならそういうタイプのキャラクターを推しに据えればいいだろう。

    • 5
  8. 評価:5.000 5.0

    久々に大ヒット

    皆さんは、今までにただの一度も、自分自身になにかしらの変態性を見出だしたことはなかっただろうか?
    この漫画には、ありふれたものから狂気性のもの、偏執的なもの、サイコパス的なものまで、ありとあらゆるタイプの変態が出てくると言っても過言ではない作品である。
    また、それと同時に、ジビエ的飯テロがてんこ盛りだし、残念な美人や残念なイケメンの奇行など、色々な見所がある。
    ここら辺まではある意味でネタバレになるのかも知れないが、物語の核心からは外れていると信じたい。

    本筋自体も、史実と絡めるなどして設定が創り込んであり、読み応えはあるはずだ。
    キャラクターの多くは存在からしてフィクションではあるものの、そのキャラクターたちが暮らしてきた故郷やその文化、風習、それらは確かに実在する、若しくはしたものである。作者さんがそんな世界を描き出すためにしている取材や文献読解、事実や肉声による裏付けなど、下準備の行程に惜しまず注がれる力には脱帽するばかりである。
    胸毛、腕毛、下ネタ、ウ●コネタなどが満載な内容が平気な皆さんならば、すぐにこの作品の面白さに馴染めるはずである。

    • 3
  9. 評価:5.000 5.0

    言わずと知れた奇作

    この作家さんは、絵は下手だが話の内容は面白い、ということで有名らしい。しかし、個人的には、この人の絵は、下手であるのとは全く違って感じられる。
    作中では様々な犯罪者が登場するのだが、それらの表情の描かれ方には、えも言われぬ味わい深さがある。描かれ方はあまりにも非現実的なのだが、あそこまでいくとその表情がいっそ生々しい。そのエグみまでもがあらわになっていて、人が"その本性をあらわす"ということがどういうことなのかを視覚で殴るようにして見せ付けてくる。そこは、どんなに表の顔が穏やかだろうと美しかろうと同じにエグい。
    そういったエグみがお好きな人には、是非ともお薦めしたい。

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    初めの方は少し読みにくいかも?

    知識量とひとコマのサイズが初めの方はあまり良くなく、字が小さくて細かいところもあるかも知れない。
    だが、書かれている知識は面白いものだし、読んでいくに連れて文字の量の加減も上達していくので読みやすくなっていくはずだ。

    国をそれぞれ擬人化したものなのだが、なんせ作者が腐男子を公言していただけあって、ところどころ男の子同士の仲が非常に良かったりするかも知れないが、腐った意図で描かれていたのは主に作者のホームページ(現在閉鎖中らしい…)に掲載されていた分であって、この本に描かれている分はせいぜい男の子も女の子もムキムキもナヨナヨもおっさんも嬢ちゃんも男の娘に至るまで全員がなんらかの形で可愛いというだけに留まっており、かなり一般向けになっているはずである。
    なので、キャラクターが総じて可愛いというのが苦手でもないのなら、歴史好きにも御国柄ジョーク好きにも腐った感性の持ち主たちにも、個人的には一度は読んでみて欲しい作品である。

    • 2
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