5.0
私はまだあなたの子供でいたかった。
私は大学の時に母を亡くしました。
中学生のことみちゃんよりも、ある意味恵まれていたかも知れません。
でも、母は脳梗塞で、倒れて意識不明のまま、3日でいなくなってしまって。
この漫画の家族のように、話し合い、ぶつかり合い、分かり合い、支え合い、何より『覚悟』する時間をくれなかったように思えます。
だから、母が亡くなったことにずっとどこか現実感が持てなくて。
この漫画を読んで、私は出来ることなら、本当はこんな風にしたかった。ことみちゃんのように、いっぱいお母さんのことを考えたかったんだと気付かされて。
情けないことに、泣いて泣いて、今も涙が止まりません。
母の亡骸を前に1度だけ、堪えきれずに声を上げて泣いて、でも私はそれ以降母のことで上手く泣けなくて、父や祖母や親戚に心配をかけました。
今、あの時と全く同じ泣き方をしています。
今泣いてるのは、あの日の私の涙の続きで、この漫画がようやく、私の中の止まっていた時計の針を動かしてくれました。
支離滅裂で、レビューになってなくてごめんなさい。
でも、もしも私のような思いをした人がいたならば。
親に急に先立たれ、「私はまだあなたの子供でいたかった」と泣きたくても泣けなかった人がいるなら、この漫画を読んで欲しいです。
実際に亡くなった家族に、今からできることなんて殆どありませんが、自分の心が『ちゃんと傷ついてる』ことに気付いてあげられる、そんなきっかけになる作品だと思います。
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ママ、やめます~余命一年の決断~