4.0
他作品から
作家さんの別の作品をよんでいて、西洋ものも描いてるんだなーと読んでみました。
安心できる絵柄の安定感!プロの作家さんはこうでなくては(酷いの色々読んでるので)。ヒロインが腕のいい仕立屋の父が作る素敵なドレスを着るシーンがあり、それだけでも満足してしまう。王族、貴族を描く方が皆さんこのレベルで描いてくれたらな…。
お話は世の中に溢れている婚約破棄もの。でも断罪されないし二度目の人生じゃないし魔法もない。極めてナチュラルな設定。婚約者を盗るのも意地悪な妹じゃない。
そして元婚約者と略奪女に復讐もしない。そこがいい!自分のことしか考えてない元婚約者、人の不幸しか考えてない略奪女はかなりしつこくて辟易するけど、自滅まっしぐらでざまぁです。
彼らには目もくれず幸せになっていく2人と、温かい周囲の人々に癒されます。
1つだけ不自然さを感じたのは、王弟侍女と王室針子の両方をヒロインがいきなり兼任すること。腕を見込まれ針子に抜擢されるのはわかる。王族の個人侍女に侍女経験が無い者を雇わないよね。針子に推薦した王弟が何かと気に掛けて、服作りの山場を越えてその後どうするとなった時に年配の侍女の補佐を…ぐらいがよかったなあ。テンポよく進めるためには仕方ないのかな。
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針子の侍女は愛妃になる