4.0
ストーリーより世界観を楽しむ個性的な作品
ストーリーがあるような無いような、不思議な展開。恋愛ものではないので、こういう運び方もありなのでしょう。私は楽しめました。
才色兼備な姉王女と、別の土地に追いやられていた腹違いの妹王女。
王宮に妹が呼び戻され、王位継承するかもしれない、それを阻止するため残酷な方法をいろいろ画策する姉。
妹は継承権を放棄すれば不幸が終わるのに、そうしないのは何故だろう。周りも放棄しないことを勧めるし。姉の差し金で侍女や愛犬など大切なものを失う妹。
そして実は継承権を持つ者がもう1人いる…
道化師は姉妹のどちらにも愛情を持っていて、その時々でどちらの味方もするコウモリのような存在だけど、2人の精神崩壊を防ぐ存在になっている。
そういう人物の視点で見る王宮模様。ストーリーを追いたい人には向かないかもしれない。
姉は女王にふさわしい資質があるし、いずれはそうなるんだろう。
まだ65話までですが、姉妹とも幸せになって道化師がその様子を見ることができるお話を期待しつつ、この先も読んでみます。
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道化師の憂鬱