5.0
心の旅という感じがしていいです。
とてもラッキーな事に120話無料期間があり、全話読破できました。なんて太っ腹な企画だったのでしょう。めちゃコミさんに感謝感激雨あられな感涙感謝です。最後6話は時間切れで購入しましたが。
一度目の人生で自分の子供を皇帝にする事が子供のためだと思い込み子供の心を無視した養育をした結果、子供が皇帝の位を得た瞬間、その子供は自ら命を断ちます。それに後悔をした主人公はもう一度過去に戻る事ができ再度やり直しの機会を得ます。今度こそ、子供主体の教育をして幸せにする事を胸に誓い二度目の教育チャレンジ。
元々の頭の良さを発揮させ、精霊使いにもなり第三王子である実子レオンと母親を亡くした第一王子アセシオンの母親として皇宮内で二人にかかる火の粉を取り払うために頭脳戦、力技も含め戦います。出産後、魔法を失った主人公を蔑ろにしていた皇帝もそんな姿が気になり始め、主人公にかまい始めます。
一度目の人生では孤独だった主人公ですが、二度目の人生では子供含め、いろいろな人に信頼され愛されるようになっていきます。最後は、一度目の人生で失った子供の悲しい魂と火の精霊イグニスの嫉妬と羨望の魂が融合した過去の自分が作り出した憎しみと恐怖の魂と対等する事になり、それを受け入れて愛す事により昇華させる事で本当の幸せを手にする事になります。一方、皇帝である父親にある種の反感と憎しみを抱いていたであろうアセシオンは父ダサクサに紛れて嵌めて暗○。皇帝の座につきます。アセシオン、能力的には有能な父親に似ているのですが、歪んでいない父親、という感じします。
冷静で頭の良い主人公が淡々と業務をこなしている感じがしますが、そんなことはなく、主人公が愛という心を獲得していく旅だったのだと思います。
恋愛面の要素は薄いですが、色々な人に慕われ愛されます。皇帝、途中からかなり主人公に興味を持ち始めたので復活愛もあるかと思いましたが、すでに冷め切った過去の夫婦でした。皇帝の一番部下、ローハンともちょっと距離が縮まりそうだったのですが、最後反逆罪(表向き)で城を去る事になります。最後の最後に残った恋の火種要素がありそうなのはアセシオンの後継人、この人は最後までブレずに主人公にアタックし続けます。主人公もきっと応えるような気がします。恋愛要素は匂わせを追った希望観測、という感じになりますが、この話にはこのぐらいが合っている感じがします。
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皇妃さまの育児論~2度目は失敗いたしません!~