さくもぷさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全21件
  1. 評価:5.000 5.0

    結末が知りたくて

    自分でも、こんなお話読みはじめる勇気を褒めてあげたい。女子高生が親友を殺した容疑で裁判にかけられるんだから。
    ただ、どちらもそれぞれ違った不遇な環境ながら芽生えた友情、互いを想い合う気持ちは本物だった。

    途中のくだりはあまりに下衆の極み、そんな事件が山盛りで私には言葉にするのさえ憚れる。
    ご容赦ください。
    ただ本当はマコちゃんは生きているのではないか、
    ふたりで共謀して姿を隠してるのではないかと一縷の望みを託していたものの、残念ながらそうではなかった。
    マコは自ら生命を絶ったのだ。
    美月は、マコをそう仕向けた暁祐樹が許せない。
    なのに、自分がマコを殺したと自首する心中には何を思っているのか。

    ‥‥それが知りたくて。
    途中から弁護士さん達が出てきてからは面白くなって来た。落ち着いたオジさんは同じ年頃の娘を亡くした人で、熱血なお姉さんがとにかく熱い!
    この人達のおかげで美月は納得のいく結果を得れたのだから。

    暁に社会的制裁を下す事に成功したが、美月も懲役の実刑判決がでて、何年か経ち刑期を終えて出所した美月を迎えに来たのはオジさん弁護士の辻さん。
    リクエストに応えて連れて来てもらった「マジカルランド」の場面は泣けます。

    マコと美月、一緒に行こうと楽しみにしていながら実現しなかったそこに、セーラー服姿のふたりが日中は笑いながら楽しみ、夜になるとお別れの時が。
    その別れが切ない、泣きます、ボロ泣きです。

    そんな素敵なラストに出会うために
    くじけずに読んで本当に良かった。

    • 1
  2. 評価:4.000 4.0

    あくまで漫画と割り切れば

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    イケメン7人に囲まれて紅一点、モテモテで♡
    そう言ってしまえばそうなんです。
    でも、元カレに二股かけられ捨てられた挙げ句に泥棒猫まがいの噂を会社内にばら撒かれ、どん底にいた柚に舞い降りた転属先が新しく立ち上るメンズ物の化粧品部門。
    集められたメンツは色々な部署から集められた個性突き抜けたイケメンばかりだった‥‥。

    最初はモジモジしたメガネで冴えない柚が、色々な
    事件に打ち当たり克服しながら女性として素敵に成長するお話か‥‥?
    そんな感じで読んでいたら、はじめの方は柚を外見的に磨いていくメンバーが居て、垢抜けて綺麗になった事により、会社内からの見方も変わっていく。

    それ以降は、7人も居る男性達のそれぞれの個性や会社でのポジション、過去にも触れながら何故か全員(晃さんは違ったかも)柚に惹かれていくのだ。

    読者コメント欄ではイケメン達の判別が出来なくて混乱してる人が多数でしたが、これは注意してよーく見ていると大丈夫でした。ただ、今だに覚えきれていないのは名前で、登場回数の少なかったスポーツマンな彼は影が薄かった。あと元カレやその他の人も顔が整っていて、誰が何だかわからないとの意見多数なのはうなづけました。

    舞台が会社内にも関わらず色恋沙汰ばかり繰り広げられるのに違和感と幼稚さは否めませんが、これは漫画なのだから、こんな世間があっても面白いではないかと笑って見れる心の広さが求められます。

    お話はまだ途中ですが柚の心に居る人は誰か、だんだん絞られてきて最後はどんな結末なのか興味は湧きますよね。あと他人を使って嫌がらせばかりしてくるあの女と元カレがどうなるのか、それは見届けたいと思います。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    たぶん、運命だと思う

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    この絵の感じ、どこかで見たよね。
    そう思って開いてみた。
    同じ作者さんの「子供ができました」が好きで、
    特に男性の顔、姿がカッコいい!

    話の背景には母子家庭、貧困、ヤクザ、財閥、など
    ダークな要素が多いけど、それを重くは描かずにたまに権三さんのようにクスリと笑えるキャラも出て来るので安心して下さい。

    高校生時代に出会い孤独から唯一無二の存在にお互いに気づいたのに突然大河が行方を告げる事も出来ずに離れ離れになってしまう。
    優希の心にあるのはいつも大河で忘れる事など出来ずに大人になっていた。

    貧しく病人の母もいる優希の大学の費用と母の入院費を肩代わりしたのは財閥の役員でもある同級生の戸田洋平の母親で、その代わりだろうかその会社で働く事になる。
    その洋平はコメ欄では人気が無いけれど私は嫌いではない。イケメンなのに偉ぶらず、高校生の時から一途に優希に想いを寄せながらも権力にものを言わせずに友人という関係を保っているのが涙ぐましい。それに自身の結婚について勝手に段取りする母親にたてついたりするところが私は好きだ。

    そして31歳になり優希は出向先で大河と再会する。
    大河の方は名前も偽り、隠れて生きてのし上がって来たが、元々ヤクザの息子という目で見られる自分に優希を巻き込むまいとシラを切るけれど、優希のグイ押しに根負けしてからは愛情が止まらない。

    危険にも身を晒して飛び込む優希、心配しながらも
    常に優希の安全を気遣い配慮する大河と手下の権三さん。優希への想いから大河への嫉妬に狂い出して行く洋平のこの先がどうなるか、注目したい。

    • 2
  4. 評価:4.000 4.0

    内面を見てくれる人

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    絵がそんなに凝って綺麗な訳でもないし、主人公はどこにでもいそうな普通の女の子。かなり内気で自分の言いたい事もいえずにモジモジするような椿が2年生になるところから話は始まります。

    今井椿と五十嵐衛はそれまでは面識も無かった。出席番号順でたまたま隣りの席になり、運の悪さで学級委員になったが、彼女は人前で話すのは苦手だろうと率先して進めてくれる彼に尊敬の念から恋心へ変わるのに時間はかからなかった。

    せめて少しでも役に立とうと毎回黒板を消したり、
    毎朝早くに教室へ来て花の水換えをする彼女の陰の気遣いは誰も見ていないようでいて、ただひとりだけ気にかけている人が居た。

    五十嵐の方はルックスも良く水泳部の大会では毎回優勝する腕前で学校から表彰されたり、女子からの人気が半端なくスゴい。
    そんな彼に恋心を持つのも自己卑下しがちな椿に、マルちゃんの言葉が尊いなと思った。
    「今そう思うならそのために努力すればいい」
    この一言により、椿が前向きに頑張るようになれたんだと思う。

    クラスの合唱コンクールの練習でのイザコザがまるで中学生のような幼稚さで読むのがツラい人も多いとは思うが、これも人間関係の表現として必要な部分だったと後から思った。

    コンクールの前日に、五十嵐くんから告げられる。
    「明日、終わったら言いたい事があるから、それまで俺の事を考えていて。」
    クラスの上級カーストのメンバーが打ち上げをしようと五十嵐を誘うが「用事があるから無理。」とキッパリ。

    皆んなが帰ってしまった教室に残ったふたり。
    ドキドキが止まらない椿にに言ったのは
    「惚れました。付き合って下さい!」

    なんて古風な言い回しなんだろと私も驚いたがそれだけ真剣に、言葉も選んで簡潔に言ったんだと思う。目立たない地味な女の子のどこがいいのかとその後も周りが騒ぐのだが、彼は椿の純粋でひたむきに陰でも目立たず努力する姿に好意を持っていた。
    そしてクラス中がひとりの女子を集中して非難している時に、その子を庇って言った椿ちゃんの勇気が
    決定打になったのだと思う。
    周りの人は綺麗で目立つ人が五十嵐くんに相応しいと勝手に決めつけるけれど、五十嵐が惹かれたのはそんなものではなく内面の美しさなんだ。

    話はまだ中盤で続きがあるので、これからなんだろうとは思うが、今の気持ちを持ち続ける限りふたりは大丈夫だと信じてます。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    永遠に離れずにいるには

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    はじまりは親の離婚という重いテーマがあり、それに心傷ついた中学生の子らが同じ境遇の相手を見つけ、関わっていくところからなのだが、昔と比べて多くなったとはいえ、離婚は子供の心の成長に大きくかかわる重大事件に変わりない。

    一生一緒に居てくれる相手と一緒に居たいがために
    ちょうど両親が離婚したばかりの梓なら自分の気持ちをわかってくれるんじゃないかと、一生の相手に決めてしまうなんて、暴走過ぎじゃないかと心配になるが、梓が優しく良い子で良かったと思う。

    それでも事態はそう単純では無くて、色んな人の事情や人間模様がそれぞれをモチーフのように小話が散りばめられて、話が進むほどに面白くなって行くのだ。
    基本的に悪い人は誰もいなくて、至って普通の人達が織りなすストーリーです。けれど好きな人が被っている時の心情や、母親が離婚した父以外の人と出かけた時のショックや、試験に集中するためにその期間合わない事にした時の心情が細かく描かれていて、どっぷりハマりました。
    良かった点はいっぱいあって書き切れないので、是非読んでみて欲しいと思います。

    樹の心の成長に最終的に大きなヒントを与えたのはやはり父の亘で、その助言をもとに母美和子の実家の人々と出会えたのですが、私的には亘さんとその後どうなったかが分からなくて、そこが不満ではありますが。
    もしも、続編がでたなら有料でも読みます、絶対に
    是非とも宜しくお願いします!

    • 1
  6. 評価:5.000 5.0

    最後まで読んでみて

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    ポイント祭りに釣られて軽い気持ちで読んでみました。復讐ものってどこかマイナスイメージを持っていたのですがそんな事は無かった。結局復讐されたのはキャンプス家のオジサンだけで、あとは仕事を通じて色々な人と出会いお互いに感化し合える成長のストーリーでした。

    やはり主人公ジュディ、この人がよく出来た娘で最初は反発された使用人や従業員の側に立ってもの事を考え実行するうちに次々と味方になっていく魅力がある。努力家で行動力もありながら優しくて、時には強大な相手に立ち向かう勇気もある。だが恋人のウォルターが事故で意識不明の寝たきり状態になった間は枕元で語りかけながら涙に暮れる日々で見て痛々しかった。

    ヒロインの相手役は恋人のウォルターなんだけど
    彼女が結婚させられている間にはほぼ登場する事無く、離婚が成立してから一緒に会社を立ち上げ、いよいよ結婚直前に事故に遭い昏睡状態になる。
    恋人なのに登場回数が少なく影が薄い印象です。
    目立たないけれど裏方で途方も無く重要な仕事をしてるのにゴメンね、失礼な事言って。

    むしろ準主役に相応しいのは、最初お互いに望まずに嫌々結婚させられたレナードではないかと思う。
    最初はお金目的で妻になった女と誤解され、冷たい態度を取っていた男なのに、キャンプス商会を守るために共闘するうちに段々と変わっていくのですが
    これがまたいい男になって行くのです。
    期限まで共に商会を守り、そのまま落ち着くのかと思ったりしたが初めの契約通りに離婚。
    すぐに恋人のミランダと結婚するがあまりのワガママぶりに段々と嫌気が差すし、ついジュディと比べてしまいミランダとも破局する事に。

    ウォルターが事故に遭って会長職と看病で疲弊するジュディの元へ仕事の手伝いをかって出たのがレナードで、ひたすら助けになろうと努力する彼はいじらしかった。ここいらで(ウォルターが寝てる間に)ポイントをグングン稼いでこのままジュディとくっつくんじゃないかと思う勢いでしたが、ジュディはひたすらウォルターの回復を信じ彼だけを見ていたので切なかったですね。

    その後も色々とあり書ききれないので最後に、私個人的には最後の3話が超おすすめです!
    レナードの去り際、そして番外編で8年後の再会があるのですが‥‥つくづくいい男になったなぁ。
    話を順を追って読まないと理解出来ないから、是非最後まで読んで下さいね♡

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    神話の謎を解き明かす面白さ

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    最終話まで全部読みました。
    冒頭で主人公が歌う歌‥‥それが物語全体の重要な鍵となっていて、全てが回収されるのは本当のラスト3話目くらいです。

    物語の初めの方は村人も陰険で皇帝も噂では殺戮を繰り返すとんだ人格で血生臭い要素満載なのですが、迎えに来た護衛の男達との出会いから少しずつ良い方向に回って行きます。
    何か困難な事が起きた時に、巫女である母が教えておいた歌の意味を考え、疑問に思いながらも実行する。
    そうして自分の血に人の怪我や病気を治す力がある事を発見し、神の罰に苦しむ皇帝を救い、深く愛されるようになるのです。

    愛‥‥とはよく見聞きする最大のテーマだと思うのですが、この主人公二人の愛、自己犠牲も含めて半端なく凄いです。
    特に印象に残るのは、国の科挙を表彰する祭典の場で国民の見守る中で皇帝に毒を盛られて、すぐに主人公の盃を叩き落とし、苦しみ死に至る皇帝を今度は主人公が自分の生命を犠牲にして彼を救うのです。
    自分の腕の中で息絶えた彼女を抱いたまま、血だらけのまま茫然とする皇帝の悲しみが尋常でなく血の気が引く思いで読みました。

    死んだ彼女の母が皇帝の夢に出てまで娘の為に動くのも不思議ですが巫女との事で違和感無く、娘は生き返る事が出来たばかりでなく二人は魂が結び付き、痛みや感覚も共有し、片方の死は相手も死ぬという不思議な一体感が生まれます。

    面白かったのは彼女かお産をする時につわりの時から皇帝も気持ち悪さや吐き気を感じながらも顔に出さないように努力しているところでしょうか。
    これで陣痛が来たらどうなるかなとちょっとワクワクして見てました。

    ラストの方で主人公と皇帝が一緒に横たわりながら手を握り、最後の吐息を共有しながら世を去ります。
    その時点ではまだあの歌の最後のフレーズがまだ残っているのですが、その後で全てが回収されるのです。

    神話の世界からの壮大な謎解きの物語、お試しあれ!

    • 15
  8. 評価:5.000 5.0

    桜舞い散る胸きゅんストーリー

    途中で気付いたのですが、このお話の最も重要な人物の名前には「桜」にまつわる名前がつけられています。
    ヒロインの髪留めにもさりげなく桜モチーフの飾りがついていたり、感動のラストにも、ふんだんに散りばめられて素敵でした。🌸

    お話の前半はとても手の届きそうにない男子と普通女子がひょんな事から秘密裏に親しくなりながら恋に発展して行く模様がドキドキしながら楽しく読めました

    中盤になってからもう1人のキーマンが登場するのですが、それは読んでからのお楽しみと言う事で。

    その後、コメント欄も大荒れの事態へ発展し、私も読むのが辛くなりましたが諦めずに最後まで読みきりました。

    結論から言いますと、星5つをつけます。

    コメント欄大荒れの後で理由を知るにつけ、切ない、何とも言い難い気持ちにさせられました。

    ヒロインが本当に辛い時に支えてくれた人の暖かみが素敵過ぎて、私はこちらのファンになってしまう程。

    正直、泣きました。
    オススメです。
    途中にめげずに最後まで読んで欲しい
    そんなお話です🍒

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    初めは偽りであっても‥‥

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    王命により嫌い合っている公爵家と伯爵家の縁談があり、伯爵は夫人の娘の身代わりに使用人の産んだ子を送り込みます。
    私生児は伯爵の魔の手から逃れる為に男児として育てられ、直前に急ピッチで婦女子のマナーを仕込まれて
    公爵は知っていながら婚儀を挙げ、しかし手をつけぬまま共に生活を始めていくのですが‥‥。
    私生児は公爵夫人となっても心の中は急にそうなる訳もなく、公爵も不信感が無い訳もなく、でもお互いに相手の本来の良さに気付き惹かれていくのです。
    頬を赤らめての不器用な初恋ライフ、ピュアで優しい気持ちにさせてくれるお話だと思います。

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    タイトルのワード通りに

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    宮廷もので絵が美しいので読んでみようと思いました。
    どのようなお話かは書くと長くなるのであらすじを参考にして下さい。私が印象に残って良かったと思うところは話す事が出来ない玉とコミニュケーションを取る為に親王様自ら筆を取り、文字を教えるところです。それまで武術、戦ばかりの彼が初めて人に辛抱強くもの事を教える姿は‥紛れもなく「愛」だと言えるでしょう。
    「沈黙」は、おそらく話す事が出来ない玉を指すのだろうと想像しますが‥‥
    「憎しみ」が何を意味するのか、それはこの先を読んで解る事なのかなぁ‥‥と思います。

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