3.0
没入感がイマイチ※完結まで読了、辛口
主人公は婚約破棄された直後に自分が小説の中の悪役令嬢になった事に気が付き、辺境の地で領主になる事を志すお話ですが…
これ転生の意味あったかな?
小説の知識を元に自領を発展させるのかと思いきやそんな事は無く
その辺りは侯爵である父が派遣してくれた、あまりにも優秀過ぎる文官の部下が1人で全ての手筈を整えてしまいます
また、護衛騎士が物語の強制力で聖女に取られそうになっても具体的な策を講じず、愛の力(主に騎士側の)で突破
敵側である聖女と皇太子もボロを出しまくるおかげで特に罠に嵌める必要も無く没落
作中で聖女が言っていた「主人公は何もしていないのに何故ちやほやされるのか」
まさにその通り、主人公は領主としての務めを現実的な範囲でできる限り果たしただけ
ですが、ストーリーの盛り上がり的に何かやったかと言われると何もしていないと感じてしまいました
文官が仕事し過ぎなせいで主人公としての見せ場が無かった気がします
あと相手役の護衛騎士のキャラにもあまり魅力を感じませんでした
絶対他国の王子様の方が良い男だった
ここも、当て馬役にメインのヒーローが食われてしまった感が強い
まぁ、ストーリーの終着点が、辺境の地でしがらみなく愛する人と地に足つけて地道に生きていく、と言う感じなので、展開の派手さは求めるべきではなかったのかもしれません
主人公自身から仕掛ける事がほぼ無く、文官の掌で転がされてる感が強かったし、何故そこまで主人公が、有能な部下に慕われているのかの描写も浅かった為、世界観に入り込めないまま最後まで読んでしまいました
イラストに関しては序盤は少し気になりましたが、話が進むにつれ、どんどん綺麗になっていったので、そこはとても良かったと思います
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婚約を破棄された悪役令嬢は荒野に生きる。