5.0
タイトルの意図するもの
ハデスとコレットのさり気ない会話や静かな日常の描写はとても穏やかで心落ち着くものがあります。しかしその穏やかな情景の中に、とてつもなく深淵なテーマが横たわっていることを感じます。
人の命は限りがあるから、永遠の命を求めて止まない欲望が人間にはありますが、永遠に生きなければならない者にはその苦しみや悲しみがあるのではないかと思います。両者は対極に位置し分かり合うことは不可能であるにもかかわらずハデスとコレットは出会ってしまった。
ハデスとコレットの関係性を考える時、タイトルが暗示する恐ろしさと寛容さが心に刺さりました。
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コレットは死ぬことにした