蓋を開けてみれば、「初恋の君だと思っていたら勘違いだった、ごめん」なわけで、王子に振り回されたアメリも若干気の毒ではある。回想を見る限り、「子供の頃、王宮の夜の庭園で会ったのを覚えているかい?」と直に確認したわけではなさそうだし。
それにしても、アメリの耳はどうなっているのか。王子と婚約したいのは彼女の願望であって、正式に認められたなんて誰も言っていないだろうに、部屋から解放された=許された=婚約成立=公爵令嬢(どころの話ではなかった)よりも私は格上よ、って、いやいや。カティアは外国の皇族と自己紹介もなしに会話しているし、おにいさまにエスコートされているのだから、社交界では初めて見る顔=社交の場にもろくに出られないような弱小貴族、の筈がないのに、耳だけでなく目もおかしい。視野が狭過ぎでは?
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身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?
010話
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