父親がクラリスを嫌う理由がなんとなく見えたが、結局は八つ当たりじゃないか。自分と同じ治癒の力の使い手なのに、なんで、こんなに待遇が違うんだ、と言いたいのだろうがーー引っ掛かるのは、リーシャがハラルドを誘惑したのが、彼女の独断なのか、父親も最初からグルだったかという事だ。独断だった場合、別にどちらが妃になっても自分の得になるなら構わない、と安易に考えて放置した事になるが、リーシャが馬脚をあらわす可能性は考えなかったのか。グルだった場合、クラリスを苦しめられれば何でも良い、リーシャが正体を暴かれてもそれはそれ、と考えていたのか。どうも、あまり合理的とは言えないな。クラリスを婚約破棄に追い込んだ結果、かえって面倒な事になっているのだから。
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王宮を追放された聖女ですが、実は本物の悪女は妹だと気づいてももう遅い ~私は価値を認めてくれる公爵と幸せになります~ コミック版 (分冊版)
021話
第11話(1)