4.0
怪しさと懐かしさと危うさ
古物=アンティークの持つ謎めいた魅力がミステリアスな女主人と共に存分に発揮されている作品です。
恐らく、『それ』を必要としている人しか見つけられないお店なのだと思います。そして『それ』を手に入れた人にもたらされる幸せは、まるで薬と毒のように、適量を誤ると一変してしまう危うさ。
どこかで何度も目にしたことのあるようなテーマですが、優しいタッチの作画だけに、ショッキングな結末が余計に胸に響きました。
なかなかの佳い作品ではありますが、惜しむらくはデッサンが微妙な箇所が散見されたことで少し星ひとつマイナスとさせて頂きました。
-
4
瑠璃宮夢幻古物店