5.0
物語の作り込みが深い(あらすじネタバレ)
本編(第1部)の終了まで読みました。
以下、大まかなあらすじです。(って、今更読む人もいなさそうだけどw)
主人公(貴族)のビアンカは結婚商売のコマとして幼くして伯爵家に嫁ぐが、夫ザカリーと心を通わせることなく贅沢・不倫に明け暮れた末、悲惨な最期を迎え、同時に18歳の頃に回帰する。2度目の悲惨な死を回避するために、伯爵夫人としての役目を果たし、ザカリー死後に自分の居場所を確保するために必要となる子供を産み、領地の収入減となるレース産業の土台を築くべく歩み始める。しかしザカリーとの関係を築くうちに彼を愛するようになり、ビアンカの目的は自分を守ることから夫ザカリーを戦死の運命から救うことへと変わっていく。そんな中、首都のを訪れたビアンカは大司教との面会で、自身が聖人であり、前世はビアンカがより良い未来を選ぶために神に見せられた最も悲惨な人生であったことを知る。ビアンカは聖人として、領主の伴侶として、夫を愛する妻として、王権争いの陰謀を正道に導き、戦争に聖騎士を投入することで勝利をもたらし、望んでいた夫の無事と子供を得ることができた。
読み始めにイメージしたよりはるかに壮大なお話でした。いきなり聖人という設定が出てきたときは心底驚きましたが、回帰のお話は多い中でその理由付けがあるお話は少ないので面白みが増しました。
また、絵が美麗で魅力的なキャラが多数出てくるので、目に嬉しい作品です。だけでなく、マジ絵からギャグ絵まで幅広く表情豊かなので、感情移入がしやすいです。
個人的に主人公ビアンカが行動して物言う美人なのがとてもポイント高く、夫ザカリーがひたすら誠実で優しくて愛さずにいられない人物なので、二人の関係性に一喜一憂させられました。
没入感がハンパなく、何度でも読み返したくなる作品です。
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結婚商売