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敵に腹が立って
うまーく立ち回って楽をする輩、誰かを罠にはめる輩。現実にも沢山いる。意地悪な性格を隠して、七ヒキの子ヤギに近づいた狼のように、つくり声、つくり笑い。何とあざといのだ、と怒り心頭。ヒロインを応援しつつ。
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うまーく立ち回って楽をする輩、誰かを罠にはめる輩。現実にも沢山いる。意地悪な性格を隠して、七ヒキの子ヤギに近づいた狼のように、つくり声、つくり笑い。何とあざといのだ、と怒り心頭。ヒロインを応援しつつ。
よくあるテーマ。でも、作者の個性か、流れがスムーズで違和感なし。唐突な展開ではなく、一つ一つ、積み上げて構築されている。冷遇されても、そんな立場を享受できるのは、芯の強さか。
頼まれたら断れないのは、断ることでイヤな思いをするからではなく、会社全体の仕事の進捗状況を考えているから、そう思う。唯一の理解者が上司だ、というのは、とても幸せなことだ。冷徹な人物には、2種類あると、思う。一つは自分の利益のことしか考えていなくて、部下達は、単なるコマだ、と捉えるタイプ。もう一つは、仕事に向かう真摯さゆえで、外から見ていると冷徹に受け取られる。真摯であるだけでなく、仕事の全体像や先の見通しも立てているのだらか、それだけ有能だ。恋愛に傾いていくようだが、遠野が仕事でどれだけ本領発揮できるのかとても楽しみ。
生まれつきのことだけれど、生育していくうちに背負う重荷もある。状況や意識を変えることで、下ろせる重荷もあるし、一方、人為的にはどうしようもない重荷も。重荷だけれど、それをも含めて「自身」であることを受け入れるならば、心はもちろん生き方も変わっていくのだろう。そんなことを考えさせる作品。
二人とも、不器用だから、おずおずと近づいていく、心と心。誰かを愛する気持ちは、外見ではなく、ハートなのだ、と改めて教えられた。現実にはないなんて否定する人に読んでほしい。設定が違うだけで、現実に置き換えられるはず。
タイトルから「溺愛」かと思いきや、意外な展開にビックリ。彼の狙いはどこに?ああ、続きが気になって眠れない。
思いやりがあり、相手の気持ちを考えるヒロイン。タイトルとヒロインのあり方から、今後が予想されるけれど、二人の心が繋がるまでのプロセスが気になって、次巻への期待が膨らんでしまう。
義妹と婚約者の仕打ちに傷つきながらも、他者に寄り添える心は天性のもの。でも、辛い時こそ、他者の痛みを感じ取れるイリスは、心底、温かな人物。肩の上の龍が、どう関わってくるのか、レノを含め周囲の人物達との関わりも楽しみ。
言葉であれ、力であれ、「暴力」は不条理。でも、ずっとその中にいて、抜け出せない絶望を這い回っていると、何も感じないようにと心が麻痺していく。自身よりも弱い者をいたぶることは、現在でも蔓延。ちょっとした手助けで、救われるならば、手を差し伸べたい、そう思った。
生き延びるために、過去を変えていこうと日々奮闘。悪役に徹するつもりが、結果的には「よい人」に。ヒロインのため、サブキャラとしての役割を果たしているつもりだが、周囲からはヒロイン視されている。さてはて、どうなるのか。
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傷だらけ聖女より報復をこめて