5.0
よくある展開か、と思いきや
出自ゆえ、虐待されていたヒロインが、他国へ行き、そこで真の自分を見つける、いわゆる、アイデンティティ発現の話。そう思って読んでいたけれど・・・。もちろん、流れはそうなのだが、ポジティブに捉え、どんどん、自身の世界を広げていく姿に魅了される。サブキャラもステキ!
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19109位 ?
出自ゆえ、虐待されていたヒロインが、他国へ行き、そこで真の自分を見つける、いわゆる、アイデンティティ発現の話。そう思って読んでいたけれど・・・。もちろん、流れはそうなのだが、ポジティブに捉え、どんどん、自身の世界を広げていく姿に魅了される。サブキャラもステキ!
どんな扱いをも甘んじてうけるヒロイン。でも、与えられた環境で、自身にできることを探して、頑張る姿は、とてもステキだ。病の義母に、少しでも口にしてもらえるものを考えるなど、なかなかできることではない。
嫁いだ時に期待はせず。ずっと低く扱われてきたクラリス。でも、嫁いでからは、自分にできることを精一杯して、周囲から信頼されていく。何事にも動じない姿は、まさに、あっぱれ!
自分の人生は自身で切り開く、という前向きなヒロイン。予知夢は、どこまで正確なのだろうか。予知夢が知らせるのは、起きるであろう出来事。立ち向かったり、避けたりしているけれど、彼女の気持ちの変化は未知数。さて、いかなる結末か。
誰しも、自身の人生に満足して最期を迎えるわけではない。思いが大なり小なり残っている。その思いを叶えることが幸せなのか、どうか。苛酷な現実を知る場合もあるし、癒されて、行くべき場所へと向かうこともできる。どう「指導」するのか。
なぜ悲劇が起きたのか。果たして、誰の陰謀なのか、謎がいっぱい。謎を解き明かしても、戻ってこない人がいる。喪失感を、どうやって埋めていくのか、興味深い。
人間関係が仕事でも、学校でも、どんな社会でも悩みのタネ。そこに「客観性」を備えた人物が、きちんと調べ、判断してくれたなら、誰もが夢見ること。どこまで客観性を保持できるのかは難しいけれど、救われる人が増えれば、生きやすい社会になるに違いない。
企業の中での力関係に、女性特有の自己中な独占欲が。仕事に対する姿勢とお金で人まで買おうとする者との違いか。仕事に対する情熱とプライドを賭けて、がんばるヒロインにエールを。
妹のため、領地のため、クロエの思いとは、かけ離れて事態が展開。自分の意志とは無関係に、自己犠牲を覚悟するのだろう。そして、その後は、侯爵をも変えていくのだろう、などと展開は予測出来る気がするが、複数のエピソードや人物が関わってくるであろうことを思うと、やはり読み続けてしまう。
小説の中に転生するのは、怖いだろうなぁ。結末を知っているから。登場人物についても知悉しているし。しかし、、キャラが決まっていない人物までもが登場。こうなると、すべて未知の世界。もっている作品知識では、推し量れない。面白いけれど、時々、冗長なところがあって、続けて読むより、時々、覗く、そういう作品。
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政略婚皇后は復讐の毒に咲く