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転生したら前向きに
転生ものが多い。好きだからよいけれど。なぜか、復讐かスキルアップかのいずれか。でも、それぞれ面白い。この作品もポーション作りという、ゲームのような展開。ストーリーのあるゲーム感覚で楽しめる。
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転生ものが多い。好きだからよいけれど。なぜか、復讐かスキルアップかのいずれか。でも、それぞれ面白い。この作品もポーション作りという、ゲームのような展開。ストーリーのあるゲーム感覚で楽しめる。
どんな扱いをも甘んじてうけるヒロイン。でも、与えられた環境で、自身にできることを探して、頑張る姿は、とてもステキだ。病の義母に、少しでも口にしてもらえるものを考えるなど、なかなかできることではない。
自分の人生は自身で切り開く、という前向きなヒロイン。予知夢は、どこまで正確なのだろうか。予知夢が知らせるのは、起きるであろう出来事。立ち向かったり、避けたりしているけれど、彼女の気持ちの変化は未知数。さて、いかなる結末か。
なぜ悲劇が起きたのか。果たして、誰の陰謀なのか、謎がいっぱい。謎を解き明かしても、戻ってこない人がいる。喪失感を、どうやって埋めていくのか、興味深い。
人間関係が仕事でも、学校でも、どんな社会でも悩みのタネ。そこに「客観性」を備えた人物が、きちんと調べ、判断してくれたなら、誰もが夢見ること。どこまで客観性を保持できるのかは難しいけれど、救われる人が増えれば、生きやすい社会になるに違いない。
妹のため、領地のため、クロエの思いとは、かけ離れて事態が展開。自分の意志とは無関係に、自己犠牲を覚悟するのだろう。そして、その後は、侯爵をも変えていくのだろう、などと展開は予測出来る気がするが、複数のエピソードや人物が関わってくるであろうことを思うと、やはり読み続けてしまう。
うまーく立ち回って楽をする輩、誰かを罠にはめる輩。現実にも沢山いる。意地悪な性格を隠して、七ヒキの子ヤギに近づいた狼のように、つくり声、つくり笑い。何とあざといのだ、と怒り心頭。ヒロインを応援しつつ。
よくあるテーマ。でも、作者の個性か、流れがスムーズで違和感なし。唐突な展開ではなく、一つ一つ、積み上げて構築されている。冷遇されても、そんな立場を享受できるのは、芯の強さか。
頼まれたら断れないのは、断ることでイヤな思いをするからではなく、会社全体の仕事の進捗状況を考えているから、そう思う。唯一の理解者が上司だ、というのは、とても幸せなことだ。冷徹な人物には、2種類あると、思う。一つは自分の利益のことしか考えていなくて、部下達は、単なるコマだ、と捉えるタイプ。もう一つは、仕事に向かう真摯さゆえで、外から見ていると冷徹に受け取られる。真摯であるだけでなく、仕事の全体像や先の見通しも立てているのだらか、それだけ有能だ。恋愛に傾いていくようだが、遠野が仕事でどれだけ本領発揮できるのかとても楽しみ。
生まれつきのことだけれど、生育していくうちに背負う重荷もある。状況や意識を変えることで、下ろせる重荷もあるし、一方、人為的にはどうしようもない重荷も。重荷だけれど、それをも含めて「自身」であることを受け入れるならば、心はもちろん生き方も変わっていくのだろう。そんなことを考えさせる作品。
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