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時は大正時代、千葉県佐原は商業で栄えた華やかな街、菊子はそこで育った。
菊子は十年前の船上の火事の事故で両親を失い、叔父の家に厄介になっている。叔父とその家族に酷い仕打ちを受けていて薄幸な女性だった。
そんな菊子の前に現れた清磨は、『氷の男』と異名を持つ実業家。
清麿もまた、佐原には恨みにも似た複雑な感情を抱いている。
そして清磨は冷徹にも、菊子に更なる試練を与える。
だが、相手の欠けた心に惹かれてか、二人はいつしか互いを意識し合うようになる。
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薄幸令嬢は氷の若君のお気に入り~こぼれた恋は涙色~