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少し臆病なくらい丁寧に丁寧に心の距離を縮めていく二人の意識の変化過程が清く温かで、読みながら心が洗われる気持ちになりました。執事とお付きのメイドをはじめとする周囲の関係者一同が積極的に外堀を埋めまくってるのも微笑ましいです。
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31026位 ?
少し臆病なくらい丁寧に丁寧に心の距離を縮めていく二人の意識の変化過程が清く温かで、読みながら心が洗われる気持ちになりました。執事とお付きのメイドをはじめとする周囲の関係者一同が積極的に外堀を埋めまくってるのも微笑ましいです。
早梅と壱成の恋路を温かく見守りたいのに、途中から登場した菊乃の目のイっちゃってる加減が危な過ぎてちょっとホラー読んでる気分になりました。作者さんは普通に危ないヒトを描くのが上手!
状況に左右されず冷静に判断して、物事を前向きに捉え、自分に出来ることを見つけて遂行しようとする強い意志を持ったヒロイン。所作も言動も申し分ない、どこに行っても恥ずかしくない躾を受けて育ったしっかり者なのに嫌味がない、異世界転移作品の中ではわりと珍しいタイプの主人公では。苦境でも情緒が安定してるので、安心して読めます。
まるで夢のような別世界の気品ある学園生活……憧れました。何度読んでも宮様はマリー・アントワネットに、サン・ジェストさまはオスカルに重なって見えてしまいます。
昔ベルばら外伝「黒衣の伯爵夫人の」マーガレットコミック版に同時収録されてました。
LP版のレコードが古き良き昭和の情緒を感じさせてくれます。
ヒロインの鈍臭さにイラっとしてチクチク言ってくるクラス委員長の女の子が、エースを狙え!の音羽さんによく似てるなあと思うのは髪型のせいでしょうか。
先に出版されたヤングガンガンコミックス版とこちらのカドカワ版、どちらが良いかは好みが分かれるところですが、後発版はどうして先発版とアニメ版のも焼き直し感が否めず新鮮味に欠ける気がします。
とはいえ丁寧に描かれてる作品なので、初めて読む異世界食堂がこの作品ならきっととても面白いと思います。
現代の日本の料理を 異世界の(それもヨーロッパの中世に近い生活を送ってる)人たちがすんなり受け入れて美味しく食べてることに、少し不思議な感じを受けました。とはいえ、大将のお料理はどれも美味しいこと間違いなし。次はどんな料理が出てどんな話が展開するのか毎回楽しみにしながら読んでます。
原作からテレビドラマや映画も観て本作に辿り着きまさした。それぞれに良さと不満はありますが、原作の雰囲気や展開に最も沿ってるのがこの作品のように思われます。
奥ゆかしさは美徳だけど、奥ゆかしさだけが美徳ではない現代社会の価値観のありようが、かろりや若者たちを通じて読み手にしみじみと伝わってきます。ただただ丁寧な暮らしを讃美するわけでもなく、時には卑下に苛立ち鼓舞したり、またある時には尊厳を傷つける輩には断固たる態度で抗議したり、色々と考えさせられます。
…とかなんとか言っても、美味しいご飯を食べてるシーンがやっぱり一番の魅力かな。
とにかく絵がかわいくてヒロインのイメージにぴったりだと思いました。冷たい表情とは大裏腹の溺愛甚だしい心の叫びに悶絶したり、すべての元凶が女神だったり、決死のパンチラが世界と愛の危機を救ったり、他の転生令嬢ストーリーとは一味も二味も違う面白さでいっぱいの作品です。
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年の差十五の旦那様~辺境伯の花嫁候補~