5.0
縦糸と横糸の妙
同じ原作を2人(組)の作家さんが描いているようですが、こちらの作家さんしか読んでいないので、比較はできません。日向さんは、後宮という女性に対して悲しみを花街との対比で描き、昔の女性の過酷さを伝えつつ、現代の女性の置かれている現実にも警鐘を鳴らしている面もあるように思えます。一方で、歴史物、謎解き物、やんごとなき立場の方と庶民との恋物語など、幾つもの糸が絡み合い、伏線を探しながら、あれこれ思いを巡らせる楽しみが味わえる作品だと思います。
-
1
薬屋のひとりごと 猫猫の後宮謎解き手帳