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似た話が伝わっている。
私が住む近くに似た昔話が伝わっている。庄屋の娘の一人が雨乞いの為生贄としてではなく、請われて龍の花嫁になる話だ。日にちが経ち夢の中で困っていないかと尋ねる父親に、伽羅と紅が欲しいと伝えたと言う。以来雨乞いには白粉や紅や簪を山奥の池に浮かべ、中程で沈むと願いを聞き遂げられたとか。同様の話は日本各地にあるようだ。中には邪魔者の厄介払いもあっただろうか。人は欲深くて勝手なもの。この物語の様に自滅するばかり。
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声なき贄姫と黒龍の結婚