値段も安い!まさに夢のケーキ屋!
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720位 ?
値段も安い!まさに夢のケーキ屋!
なにここ!完璧!女性の夢を全部盛り込んだようなお店!!!!!
一体何が始まるんだろう?ワクワクする。
杉沼の自分語りのリアリティが切ない。貧しくても両親の愛に守られてまっすぐ育ってきた水野は、自分がいかに幸せだったのかを知る=少し大人になった水野と、名君・吉宗が、これから暗い大奥に光を照らしてくれるのだろうか。
よしながふみさんは、エゴイズムや異常な執着の人間の狂気の描き方が凄い。永遠に続くような、どんよりとした曇り空の閉塞感、厭世観が漂う。だけど、ほんの一瞬だけ、わずかな晴れ間が差す時があって、(その直後にまたすぐ闇に包まれちゃうことも多いのだけど)登場人物と読者の心をさっと照らす。一瞬だけとはいえそのわずかな光が、大袈裟に言えは「なんとかそれでも、明日も、生きていこう」と救ってくれるのだ。
この大奥だけじゃないけれど、よしながふみさんの漫画は説明セリフが長い…、慣れると気にならなくなるんだけど、慣れるまで少し辛抱が必要。
美しく男らしく心優しい主人公。彼の立場を思い、黙って身を引く彼女がとてもいじらしい。相思相愛なのに、今生の別れとなるかもしれない、切ないキスシーン。
圧倒的な伝染病の恐怖から始まるオープニングが素晴らしい。「女将軍一人をめぐって美男三千人が妍を競う」というパラレルワールド的大奥設定のリアリティへの土台作りが凄い。
無事に終わって良かったですね。しかし、やはりシロさんのお母さんて「ちょっとめんどくさい人」なんだな。いわゆるちゃんとしたお母さんだし普通の善人なんだけど、パニックになると何故か視野が狭くなって思考回路が狂ってしまう。
二人はなんだかんだでもはや四十路で、両親の介護問題が目前に迫っている。シロさんは一人っ子だし責任感強いから、これから色々と悩むのだろうな。ケンちゃんちの両親は今いくつくらいで、そのあたりどうなるのだろうか。
西洋骨董洋菓子店
003話
レシピ 2(1/2)