5.0
変な女に執着された健もある意味被害者
最初は健に対する嫌悪と、どうして美砂はモラハラ夫と別れないんだろう、よく耐えられるなという気持ちばかりで読むのが苦痛でしたが、湯島との今後、秘密やミステリーが気になり、小説版を先に一気に読みました。
美砂が過去の事件のことを全く知らずに5年間も結婚生活を送っていたのには驚きですが、それは、そこまでしてでも美砂と結婚したかった健のわがままでもあり、結果的には美砂が何も知らなかったことで美砂を守ったことになるのかなぁ・・・
盗聴器や晶からの脅迫があったにせよ、健はもう少し違う形で美砂を愛せなかったのか?
モラハラを受けても美砂はどこかに健の愛を感じていたのか?
過去が明らかになるにつれ、健に対する同情のようなせつない気持ちも生まれました。
葬儀も終わり、過去も明るみになり、いよいよあとは美砂と湯島の恋の行方のみか思っていたところで、湯島が新聞記者と会って何か話しているという怪しい雲行き・・・
そこから、湯島家の過去と山口家の過去のつながりが明らかにされるまでの展開はすごかったです。
健の御冥福、美砂の幸せを祈ります。
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夫の愛を妻は知らなかった~零れる焔~