5.0
3人の女子会よ永遠なれ
とは思うけれど。
3人それぞれ違う人生の着地点に着いて最終回を迎えられたことに満足しています。(こういうところが上から目線とか言われるのかな)
連載初期から楽しく読んでいました。特に初期のほうが、まとめサイトのネタとか言われて評価もまっぷたつ。どちらの意見も、なるほどと頷きたい部分がありそれも面白く読んでいました。
作品としては、3人のエピソードだけではなく、既婚者の本音、友達の彼氏、彼氏の友達などの人間関係の広がりが出てきたところから、スカッとな解決だけではなく、「そうなのか」という目線が出て来たとから、深みが増したと思っています。
DV男へのガイドラインとか父親教室のマニュアルになればいいのに、という展開や名言がてんこもりでした。
個人的には、最終回近くの、旦那のごはんの心配で病後もゆっくり休めないのに、それでも結婚賛歌の田舎の親戚の話は、押し付ける側と押し付けられた側の目線、どちらもわかりってしまうとどうしようもなくリアルで、キツかったです。
世の中はもう令和なのに、と思うけれど、生きてきた時間で得た価値観を手放すのは、自分の人生の時間なので、踏ん切りという言葉で簡単に割り切ることはできないものです。
女性に参政権が認められたのは昭和になってから。男女雇用均等法になってまだ50年経っていません。それを思えば…
ネットの広がりはイコール視野の広さではありません。価値観はもっと遅れている…認めることは苦しいものです。
この作品はそんななかで、女性はもっといきいきと生きられる未来が広がっていると示唆する、女性賛歌の作品だと心から思います。
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深夜のダメ恋図鑑