5.0
哲学好きの方にオススメ
とても面白く、ミステリーの本筋と関係なく唐突に喋り始める整くん(主人公)の1つ1つのお話に考えさせられたりハッとさせらる事の多い作品です。
特段ミステリー好きと言う訳ではない私としては、この作品でも十分 ❝ミステリー❞ として楽しめますが、生粋のミステリー好きの方が求めてる物とは方向性が違うので、ミステリーを求めてる方にはオススメしません。
逆に哲学や、普段から(哲学的思考含め)思考する事が好き・又は多い方にはオススメです。
低評価の方達のレビューの内容を見てみると、やはりミステリー作品がとても好きな方が多いように感じました。
また、『どこかで聞いた様なうんちくばかり』だとの悪評価も多いのですが、レビュー内容から察するに、日頃からそれらをただ聞き流してしまう人達の心にはこの作品(整くんのお話)は刺さらないのかなぁ~と思います。
いつも目耳にしている何気ないものの中にこそ、見落としがちな物事の本質や真理が隠されているのではないでしょうか?
『どこかで聞いた様なうんちく』を、その場面で持ってくる所が秀逸というか、分かっていたと思っていたハズの事を更に鮮明に鋭く突き付けられる様な、若しくは ハッ!!とさせられたり、長年モヤモヤしていた事をストンと落とし込んで貰えたりする表現(整くんの言葉)が多々あり、事件や事件解決に至る云々や、犯人は〇〇だ!と言った推理物的な部分以外こそが、この作品の見所なのではないかと思います。
ただ、作中の整くんや他のキャラクターから出てくる発言等から、整くんを通して作者の思想や感情(怒り)を所々で感じるので、アンチフェミニスト系の人には不評だと思います。
私は同じ女性という事や、幼少期から家庭環境に難があった事もあり、時折見え隠れする作者さんの思想や感情でこの作品の評価が下がる事はありませんし、恐らく親との確執や女性である事で多くの苦労があったのだろうと思われる作者さんを想うと胸が痛くなります。
ですので、作者さんには一部の批判は気にせずこれからも頑張って欲しいです!
まだ途中までしか読めていませんが、これからも読み続けようと思います(*^□^*ゞ
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ミステリと言う勿れ