杉元が鶴見の目元に砂金を投げるシーンが、網走で土方が犬童典獄に血を投げたのとダブる。
土方が投げたのは自身から流れて貯めた血だった。犬童にとって執着した土方の血が死線を分けた。
杉元が投げたのは、彼らや金塊のために犠牲になった者たちから流れた血と同じなんじゃないか。鶴見が執着した金が死線を分つのか。
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杉元が鶴見の目元に砂金を投げるシーンが、網走で土方が犬童典獄に血を投げたのとダブる。
土方が投げたのは自身から流れて貯めた血だった。犬童にとって執着した土方の血が死線を分けた。
杉元が投げたのは、彼らや金塊のために犠牲になった者たちから流れた血と同じなんじゃないか。鶴見が執着した金が死線を分つのか。
あけましておめでとう、ありがとうございました。
久しぶりに読んだけど『聖⭐︎おにいさん』たちのほのぼのさに癒される。
先を知りたいのと胸が痛くなるのとで、読むのに体力が奪われる。でも目が離せない。
鶴見中尉はソフィアと自分の体験で過去の物語を紡ぎ合わせ、アシリパとソフィアと月島たちにも聞かせるつもりで過去の物語と、未来を語っているんだろう。
事実は変わらないが、真実は角度や人によって違う。そこに報いや救いやがあることもあれば恐怖や罪悪感を植えることもある。
鶴見中尉はわかってやっているからこそ、誰にとっての真実を語るのか、いまだに腹の底が見えない恐ろしさを感じる。フィクションが混じっていても知るよしもない。
ただ鶴見中尉の100年後の未来がどうなっているかわからないことは事実だ。第二次世界大戦後に日本は北海道を含んだ形を残したけれども、日露戦争から約100年後の2024年現在、ロシアがウクライナ侵攻まっただなかの状況にあることが痛烈な皮肉に感じる。
爽やかな『雨に唄えば』からの乱闘とかご飯茶碗持って走ってくる菊田さんとか、みなさまのコメントに激しく同感。
杉本の神奈川から京都までの道のりぐるぐるはどうしたことか。
今までの江戸貝くん家での猫のお土産と出世話、ジャック・ザ・リッパーが信奉していた生まれへの偏見と妾腹、鶴見中尉が持ち続けた小指の骨と捨てられた髪束、この作品は隠喩の表現がとても豊かだと思う。
有古本人は生まれを気にしなかったのに、周りはそうじゃなく力松と呼ばれたりイポプテと呼ばれたり、振り回された姿がアイヌや少数民族のオマージュなのか。
ただ、有古には菊田特務曹長がいてくれた。救いがあったよかった。
読み返したら「替え玉騎手キロランケ」回でこの2人が背景にいた。1回読んだだけだったら気づかなかった
電車移動中やひとり外食などの際に、この話を読むのはご注意ください。
特に涙もろい方。
自分がそうだからです。
本当に素敵な回です。
毎話とても面白い。
この作品の話コメント欄を見るのも実はすごく楽しい。
表紙の門倉→ページ返したらただのおっさんじゃんw
憎めないいいキャラ。凶運も納得。
刑事コロンボのオマージュなのかな、のらりくらりの彼の佇まいも、ちょうどよいツッコミのキラウシもよき。
木蓮が願ったように
「昔の私なんかきれいに忘れて
きっときっと思い通りの人生を生きて」
が叶っていれば…と思うとやりきれない
ゴールデンカムイ
457話
第312話 分け前