月夜の桜さんの投稿一覧

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11 - 20件目/全28件
  1. 評価:5.000 5.0

    あたたかい

    まだ初めの方しか読んでませんが、期待できそう。
    巻き添えで異世界に召喚され、不要なものとされ、元の世界には帰れないという悲惨な設定だけれど、異世界でも元の世界でも主人公の周りの人が親切で、物語全体が悲痛な感じは全然なくあたたかい。
    主人公も、突然の異世界に戸惑い、未来への不安などもありながらも、前向きに進もうとする。嫌味のない素直な、芯の強さや優しさが好印象。
    テンポの速い展開でありながら自然な流れでまとまっていて、簡潔に、でも確実に伝わる心理描写はすごく上手いと思う。
    予想としては、タイトルには「世界観無視して」とあるけれど、召喚されたのはちゃんと意味があって、やっぱり救世主になるんじゃないかな?

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    34話までの感想

    酷い扱いから政略結婚して幸せになるというよくある設定のようだが、甘い恋愛系ではない。
    ホラー系かと思うほど、悪が徹底的に異常で気持ち悪い悪に描かれている。さらに、主人公親子は何も悪くないのに異常に不幸。それが善を強調しなくても、普通であるだけで良くみえて、嫌味がなくスッキリしている。
    悪役たちはその言葉も振る舞いも表情も、救いようがないほど強烈に悪く、主人公や公爵のまともさが安心感を与える。
    主人公の生育環境も、名前すらあたえられないという異常さだが、裏にある母の真意、深い愛情がちゃんと主人公に伝わっていて、残酷な環境のなかでの救いとあたたかさを放つ。
    恋愛ものでありながら、異常性、残虐性が強いので、主人公や公爵のサバサバした賢さ、甘すぎない優しさが全体の雰囲気にピッタリ合っていると思う。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    おもしろい

    主人公マオマオのキャラが絶妙。
    薬や毒への好奇心、賢いのにとぼけた性格、超イケメンエリートのジン氏にナメクジをみるようなカオをするとか、魅力的で愉しいキャラ。
    そのマオマオのことが好きで、翻弄されるジン氏とのやりとりも愉しく、どうなるの?!とワクワクする。
    愉快なだけでなく、それぞれの事件と全体のまとまり、背景にある影や意外な展開など、物語もしっかり読みごたえがある。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    103話までの感想

    篠原さんといえばサスペンスで、心理的にささる残酷なシーンも多い印象だけど、この作品は、女王に命を狙われるという形でサスペンス要素はありつつも、残酷さはあまりない感じ。
    身近な人が操られたり、殺されたり、主人公が男に襲われたりはお得意のパターンだけど、作品全体を通して、篠原さんらしいシュールさ、ブレない世界観、主人公の聡明さや芯の強さなどは篠原ワールドという感じで、ファンにはたまらないだろうし、ファンではなくても惹き込まれていく。
    どのキャラも精神的にオトナで、甘ったるくない深い恋愛模様も魅力。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    122話までの感想

    いろいろ考えさせられる作品。
    さまざまな問題は精神疾患だけが理由になるわけではないけれど、本人もその家族も、抱えるものが重く、闇が拡がると思う。
    人間は弱いし、親だってさまざまで、親子の関わりもさまざまで。
    心の病気というグレーな病でありながら確実に異常な日常をもたらすものを、現実に受け止めがたいのも、隠したくなるのも、どうすればいいのかわからなくなるのも当然だと思う。
    精神疾患に対する世の中の認識、病気だと認めることすら難しいという状況が変わること、専門家のサポートや医療につなげることが必須であり、スムーズに行える仕組みをもっと整備しなきゃいけないとわかる。
    本人も家族も社会全体も、風邪ひいたら病院に行くのと同じ感覚に、それが常識になればよいと思う。

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    35話までの感想

    「なぜ仲良しな友達を?」という疑問から、少しづつ明かされていく真実と想い。
    何が目的で、何が嘘で、何が本当なのだろうかと、惹き込まれていく作品。
    事件の真相は謎に包まれながらも、確かなものとして伝わってくるのは、静かに深くあたたかい、ミズキのマコへの想い。
    欲にまみれた汚い奴ら、信頼できない社会、守りたい尊厳など、現実に起こりそうな題材にリアリティのある心理描写と秀逸なストーリー進行。
    ただの美しいフィクションにはならないリアルさが胸を打つのかな。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    151話までの感想

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    深い。
    死から始まり、生き方や人間関係などを考えさせられるような物語。
    けれども重くなりすぎないのは、シ村さんたち死役所職員が絶妙なキャラだからかもと思う。
    オムニバス形式でさまざまな人の人生があって、死に様もさまざま。
    死んでから自分の人生や生き方に向き合う人、真実に気づく人、救われる人もいれば救いようのない人もいる。
    死役所職員である元◯刑囚たちの話がとくに興味深い。
    冤罪であり、謎の多いシ村さんの話はこれからって所でとても気になる。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    29話までの感想

    触れたものの命を奪ってしまうという恐ろしい設定なのに、全然怖さや重さはなく、かわいらしいダークファンタジーといった雰囲気。
    坊ちゃんとアリスの独特なキャラもストーリーも、明るく愉しくも影があり、せつなさもあり、不思議な魅力に惹き込まれる。
    坊ちゃんのストレートな恋心とアリスのミステリアスな恋心、ふたりのやりとりが絶妙で素敵。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    50話まで読みました

    神や妖精などの言葉が理解できる砂の耳を持つ主人公。
    神や妖精だっていろんな奴がいて、それぞれに悩みがあったりして、そのせいで人間にもたらされる問題を主人公たちが解決していく。

    神などの、人間にはない超能力や、人間とは違う価値観を持つ存在に対しても、言葉が通じることにより、人間に接するのと同じように接する、無意識にわかりあえると思ってしまう、それがどんな結果を招くかさまざま。
    神だからなどと区別しない、もともとの主人公の人柄もあり、恐れを感じない危険性や、敵として消すことへの罪悪感なども描かれ、考えさせられるところもある。
    個人的に、災いの神であり、自由で破天荒で、恐ろしくもかわいくもある、琥珀が好き。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    120話まで読みました

    余命宣告されたら、人は何を思うのか。
    死は必ず訪れるとは知っていても、日常の中でほとんど考えないし、ピンとこない。
    目の前に突きつけられた時の、気持ちの揺れ動き、少しづつ受け入れて、気持ちを整理していく様子が描かれていて、とてもリアリティがあると思う。
    余命宣告という怖いけど重要なものをテーマにしているけど、主人公の人柄も世界観も穏やかで、ゆっくりと進んでいくので、恐怖感なく死と向き合うことを考えられる作品だと思う。

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