5.0
繊細でさりげない描写
繊細と言えば、近年テレビドラマでも繊細さんたちのドラマが作られるようになりました。繊細ドラマは共感できるときはすごくはまるのですが、繊細さんたちのこだわりポイントがいまいちわからないと途端に視聴者が置いてけぼりになる諸刃の刀みたいなものだと思います。
このマンガもあるいはそうなのかもしれません。
個人的にはとても好きだと思いました。
時に人の繊細な部分の描写というものは押し付けがましい息苦しさを感じさせられたりするものですが、この作品は淡々とした日常の中にさりげなく織り込んでくるので、すっと心にしみこんでくる感じです。
マキオのハッキリしたところも朝ちゃんのストレートなところも嫌らしさがなく、自然な感情として受け入れられました。
静かな音楽が流れているところで一人落ち着いて読みたい、そんな作品です。
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違国日記