5.0
バトル漫画苦手なのに読める。
蜘蛛とモンスターという、地味?不気味?な素材なのに何故か読み進めてしまう不思議な作品。バトル漫画苦手でギブしがちなのに、何故かこれはすらすら読める。
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29912位 ?
蜘蛛とモンスターという、地味?不気味?な素材なのに何故か読み進めてしまう不思議な作品。バトル漫画苦手でギブしがちなのに、何故かこれはすらすら読める。
30話まで読みましたが、働きっ放しです。やはり三食昼寝付き生活をするのは大変なのですね。
内容は、公爵家の中に巣食っていた不穏分子を追い出したり、皇室の問題児と距離を置く事件を演出したり、領内で行われている不正を解決したりします。そういう話が読みたい人にはよいと思います。
日本は200年間鎖国していたと習って、それ以上考えたことがありませんでした。いかに島国と言えど、そう簡単に鎖国が出来るわけもなく、世界的にも激レア案件です。絶海の孤島でもなく、近くに大陸も他国家もあります。他国との交易を閉ざすことは、国の発展には大きなマイナスです。
それでも鎖国をしていた理由として、よほどの理由があったのでは。この作品で描かれているような、他国に絶対に隠さなければならないような理由が。
そんなことを考えさせてくれた作品です。そして、日本の秘密主義の源泉を知った気もします。
同時に、鎖国後をよく乗り切れたものだと思いました。鎖国で軍事や経済に圧倒的な差が出来た後からのスタートで、植民地になることもなく、国土が荒廃することもなく、西洋列強に追い付くことが出来ました。鎖国後の交易相手として、植民地政策を取っていないアメリカを選んだというのは、成る程です。
他に印象的だったのは、人選の大切さでしょうか。家定が倒れて、井伊直弼を選んだ(選ばざるを得ない状況に追い込まれた)エピソードが心に残っています。これが徳川の凋落の契機になったのですから、人選は大切です。
誠実な人々が、巧妙な謀に嵌められて失脚するエピソードや、重要な状況で毒サツされるエピソードからも学びがあります。
私のような、高等教育で歴史を取っていない人間にも、上記のようなことを考えさせてくれた作品です。
線が細すぎて何が描いてあるか分からないことがあるのと、紙媒体であれば構図から伝わったのであろう情報が抜け落ちてるので、それが惜しい。ストーリーが面白いだけに惜しい。
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蜘蛛ですが、なにか?