3.0
整合性が取れていない…かな
構成にちょっと違和感があって、盛り上がりに若干欠けるし、ラストは伏線回収もできていないし、整合性が取れていない気がします。
夢の姫は徳川の血筋を守るために転生を繰り返してきたはずなのに、最後は夫を忘れないため、というふうに設定が変わっていたのがいちばん整合性が取れていなかった。
そもそも幽鬼兵の作り方は、ヒーローの侍従/親友が母親に施された禁書を解明すればできそうなことなのにそれの追求もなく、彼や師匠の神通力の解明もなくお話が終わったのも中途半端でした。
ヒーロー/ヒロインの恋愛もなんとなく始まった感があったし、もうすこし分かりやすいシーンがあるとよかったかなあと。後半、ベッドが軋むコマがあるから致したのかなという演出なのに、その後その話もなく、そこも中途半端。
絵は変わらず丁寧なのでほんとうにもったいないですが、同作者の『あやはとり召喚帖』よりは格段に読みやすかったので構成力の向上が見えたのはよかったです。この漫画家さんが好きなので、引き続き他作品も追って行こうと思います。
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花よりも刃のごとく