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イネスとカッセルの幸せな結婚生活を望む
ストーリー展開は複雑だし、言い回しも難しく、誰の事を語っているの?と読んでて迷ったり…、何度か読み込まないと理解できないような作品だけど、多くの読者は、イネスとカッセルそしてふたりによく似た子供達との心から笑いあえる幸せな結婚生活をただ望むばかり。だけど、タイトルを見てもプロローグを見ても、時々はさまれる前世、前前世の記憶を見ても、その道のりは険しくどんな複雑な作品なんだろうと思わせる。そしてドキドキしながら読み進める。作者様が綴る主人公達のハッピーエンドを信じて。
今度こそ不幸な人生にならないよう、考え計画して生きていくイネス、それに巻き込まれるカッセル。これはどうなる?これでいいのか?と読み進めると、イネスは前の人生では気付かなかった周りの人達の言動に触れ考えを深くする。そしてカッセルに対しての想いも深くなってきたと思ったら、謎のペンダントが出てきて、持ち主はエミリアーノ。カッセルに対しての暗殺未遂事件(脅しの可能性もある?)が起こり、カッセルに前の記憶の断片が現れたりして…彼も回帰しているの?もしかして他にもいたりする?ハラハラが続く展開。どう解決しながら、謎を解きながら、ふたりの記憶を明らかにしながら?どうストーリーが進むのか…。想い合い幸せな結婚生活を送るエスカランテ家を見たいだけなのに道は遠い。
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この結婚はどうせうまくいかない