5.0
フィリップはいい性格しているよ。
レオノーラ殿下の侍女として支えていたメアリーは、色々なわがままに付き合わされて、振り回されて。
レオノーラの代わりに公務に出ることも少なくない。
メアリーは影武者だったのだ。
そのために、努力や知識を取り入れるのは仕事だと思っていた。
ある日、レオノーラの婚約者候補としてアルベルトがやってくる。
王が認めた婚約者だ。
でもレオノーラは辺境伯のアルベルトは田舎くさくて嫌だといい、自分は王族に嫁ぐのだ。とわがまま。
命令されて仕方なくメアリーが応対しながら、彼の短所を探ることになる。
レオノーラは、隣国のフィリップに恋をして、彼に嫁ぎたいと考えるようになる。
彼が自国に帰る前になんとかしないとと、無理矢理アルベルトとメアリーを嵌めてしまう。
自分の思い通りになったレオノーラだけど、フィリップは気がついていた。
彼女の能力は低い。と。
公務の時のレオノーラと自分と2人きりの時のレオノーラと違う。と。
もちろん、アルベルトも気がついていた。
レオノーラが隣国に嫁いでから、ボロが出てくるところが笑える。
フィリップに怒り狂うレオノーラだけど、自分も嘘をついて過大評価していたのだから、人のこと言えないじゃない。
しかも、ここにきて何も努力をしていない。と言われるほどだとは。
レオノーラは王族だからなんでも許されてきたんでしょうね。
ちやほやされて、、それだけ。
そんなの本人のためにもならないし。
隣国での公務が簡単なことではないと思わなかったのか。
メアリーは特に何もしていないうちに、彼女は崩れていくわけで。
逆にメアリーはその間に培った知識や努力も無駄にならなくてよかった。
アルベルトが誠実な人だったし。
考えてみたら、レオノーラにはもったいない人だった。
不貞を疑われた2人だけど、陛下には冤罪だと分かっていたよう。
レオノーラの今までを考えたら、、だね。
多分、公務のこともレオノーラではできないと分かっていたんだろうな。
メアリーは嵌められたけど、レオノーラが嫁ぐときに一緒に行かなくてよかった。
きっと2人は幸せになりますね。
読み応えがあって、面白かったです。
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末王女の輿入れ~その陰で嵌められ、使い捨てられた王女の影武者の少女が自分の幸せを掴むまで~