律はなんて返事をしたのだろう。
あっかんべ~ってしてたりしてね。
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律はなんて返事をしたのだろう。
あっかんべ~ってしてたりしてね。
弦は確かに律の優しい嘘で守られていたのかも知れないけど
真実を知った今、本当にそれが弦にとって救いだったのか
よっくんさんが言ってたように微妙でよく分からない。
人の心は些細なことに揺らめいて、それを優しさと感じたり
悔しさや悲しさが大きくなったり、
きっとずっと行ったり来たりするのかも知れないね。
それでもやっぱりこれからの人生の方が長いんだから、
律は弦を守りたかったんだろうなと
救いたかったんだろうなと思って生きていって欲しい。
何時もじゃ無くていい。
時々思い出して、自分よりずっと若くなってしまった兄に
微笑みかけて欲しい。
最期の最期まで弦を思って弦を守って弦を愛して
逝ってしまったのですね。
人間の命の重さは人に依って違う訳では無いけれど
出来れば人が自然に亡くなる年齢まで生きて欲しいという事。
父が47と言う年齢で亡くなったせいか、
割と若い時からそう思っていて、
少なくとも親より先に逝ってはいけないと考えるようになった。
なので、4年前に母が亡くなってからは何時でもいいと。
やれることは一生懸命やってきたからもういいかな。
出来ればあまり長生きしたくない。
若い人たちの重荷にはなりたくないと心から思ってる。
律はこんな形で亡くなることをどんなに悔しかったか
どんなに悲しかったかどんなに生きたかったか。
遺されたお父さんもお母さんも、どれほど自分の命を彼に与えたかっただろうか。
それを思うと涙しか出ない。
そんなもん、当たり前だよ。
私だってきっと律と同じだったなら兄弟を疎ましく思ったと思うし
妬んで、憎んで、消えてしまえって思ったよ、きっと。
それが正直な感情だと思うよ。
自分を責めることなんかどこにもなかったのに。
僕が伝えるって
出来なかったという事か。。。
事故の後遺症じゃなかったの?
ちゃんと素直になれたかな。
律のお仏壇に手を合わせることが出来て良かったね。
でも、二人のお母さんは紗和子が何者であるか知ってるのかな。
そしてそれが当時の律の想い人で、今は弦の恋人って分かってるのかな。
このお母さんの発言如何でこの先の展望が変わっていくね。
弦、真実はこれで全部話せたかな。
今度こそ、ちゃんと前を向いて二人で律を忘れない様に
お弔いしながら一緒に生きていこうよ。
きっと律は喜んでくれる。見守ってくれる。
だから、ここからは二人で歩いていこう。
な~に、人を陥れといてそれは通らない。
生きていけないなら、消えておしまいなさい。
生きていたいならやるしか無いの。
いくら見た目が綺麗になってもね、
あなたのお腹の中は真っ黒けなんだよ。
それを少しでも浄化させながらしか
生きていく道はない。
先ずは紗和子にきちんと謝罪して!
弦にもね。
慎之介にも謝って。
その上でもう一度一からやり直すって慎之介に宣言すれば。
みんながみんな許してくれるかどうかは知らないけど、
これしか手はないわよ。
誠心誠意尽くすしかない!
60年以上生きてきた私の経験上からのアドバイス。
そうっ、それそれ。
そのもしかしてだよ。
一番質の悪い所へいってる。
やさしい嘘で抱きしめて
058話
愛してると抱きしめる腕