4.0
ストーカーに惹かれるなんて!?
普通はないでしょ?
と思う設定と展開ですが、なるほどそーゆーことだったのですね。
読み進むうちに普通の恋愛ではない事が分かりますが、まぁさもありなん、とは思えます。
一つ疑問は、坂本氏は藤子の事を何とも思っていなかったのだろうか、という事です。
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53495位 ?
普通はないでしょ?
と思う設定と展開ですが、なるほどそーゆーことだったのですね。
読み進むうちに普通の恋愛ではない事が分かりますが、まぁさもありなん、とは思えます。
一つ疑問は、坂本氏は藤子の事を何とも思っていなかったのだろうか、という事です。
盲目と痣持ちの二人だからこその、苦しみを乗り越えた勁さと優しさが清々しい物語です。
欠けが有るからこその負い目を互いの愛で拭い去り、その度に愛を深めて行きます。
話の展開は次々と難題や事件、謀略に見舞われ目が離せませんが、互いを信じ合う勁さで乗り切る二人。二人を支え、協力する仲間にも人知れず悲しみがあり、それを微塵も感じさせない勁さがあります。
描画は美しく、登場人物達も魅力的です。往時の北海道(寿都、函館、札幌)等の様子も丁寧に描かれています。
ひたすら真摯に自分の生きる道を王道を貫いて生きられる者が、最後は勝つ。
そんな事もさり気なく教えてくれる佳作です。
泣き虫で繊細で、誰かに全てを委ねて生きるから、裏切られて居場所を失ったかつてのアヤ。
辛い思いを乗り越えて、弱い自分と戦い、新しい自分を作り出します。
元々持っているそれなりのポジションに甘えて非道な振る舞いをし、アヤを見下し傷つける元カレは、全てを失います。
実業家の家庭に生まれ、手に入らないものはない環境ではあるものの、受動的に盲目的に生きてきた御曹司。自分の底の浅さに、アヤの涙から気づき、自分探しと称してアヤの実家の居酒屋に通い詰め、自分が本当に欲しいもの、大切にしたいものを手に入れます。
シンデレラストーリーならではの落差の激しい設定や、物語の進行にややムリがあるものの、アヤの真っ直ぐな生き様が周囲の人の心を変えていく様は爽やかで朗らかです。
絵も柔らかで綺麗です。
よりよく生き、人としての節度を失わず、自分のご機嫌は自分で取りながら、自分の居場所を作ること。即ち、「生きる」です。
タイトルとタイトルバックの画像からは、背徳モノを想像しがちですがさにあらず。
女性による家事代行サービス起業モノです。
しかも、そのストーリの通奏低音としては、主人公夫妻を始めとする夫婦、親子、友達、顧客営業等の社会の信頼関係、誠実の大切さがあります。
多少のぶっ飛び感はありますが、ストーリーのテンポの良さでグイグイ読ませて飽きさせず、現代を反映した社会派ドラマになっています。
個性の強い絵が好みを分けるところかも知れませんが、テレビドラマの原作にはなりそうです。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
癒やしのお隣さんには秘密がある