5.0
大好きなストーリーが終わって寂しく…
読破した後、大好きな登場人物たちとお別れしなきゃならないという寂しさが…。何度も読み返すということは出来るけれど、この先の其々の人生は見つめられないんだなあ、なんて。
それ程、魅力的な登場人物達だったし彼らの物語から沢山の気づきを頂きました。
それにしてもエイジと父親のストーリーは何より強烈すぎて、ここまで大きな闇を抱えたエイジが真っ直ぐな心で誰彼となく向き合えるようになったのは比呂志とその家族あってこそなんだろうと思わざるをえなかったです。でもお父さんも芯は真っ直ぐな人…許すことが出来てよかったです。人に甘えられないエイジをぶん投げた校長、格好良かった!
ところで願わくば、邦ちゃんの幸せになるストーリーがもう一越え欲しい…大好きな人の願いを叶えようと咄嗟に命をかけて、しかも恋敵に花を持たせた人だもの。
たぶんラストのほうで街で見かけたふたりが答えなのかもしれないけど、深堀りが欲しいな。
まああのホームパーティに、仲良かった梶井先生が呼ばれてないってことはそういうことかとも思ってます。何せ邦ちゃんを呼ぶわけにはいかないもんね。
あとやっぱり比呂志さんが一人だったことや車椅子が見当たらないこと、気になりますね。
花ちゃんの人生も気になるし、いつか、もんでん先生の気が向いたら続編があると嬉しいです。
そのくらい、大きく心に入ってきた作品でした。
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