だったら、どうすればよかったんだ···?
のばらの気持ちに気がついたなら、自分は応えられないと思うなら、もう手を出してはいけなかったんだと思うけどな。
確かにこの時代なら、主人と使用人の関係でそういう強要もあっただろう。でも右京様はのばらのこと大事に思ってたよね?
それならそういう行為がどういう意味を持つか(恋人の場合と支配関係での場合とそれぞれ)、感情はわからなくても知識としては当然知っていたのだろうから、愛してないと言うならしてはいけなかったよね。
でもたぶん、右京様の行為は好きな人に対する愛情表現で、それが自分でもわかってないんだろうな。賃金の対価として行ってきたことを、なぜのばらにしたいのか。それがわかるときが来るのかな。
-
3
抱かれた棘と甘い吐息
037話
第37話 愛していない