そう、スウォンはその覚悟だったんだよね。
国を立て直す、その為にはヨナもハクも切り捨てる。
だけど一度対峙すれば感情は揺さぶられる。スウォンであっても。
ジュドの言うことはもっともで、大切なものを切り捨ててまでここまで来たのに、しかもまだ道半ばどころか歩き出したばかりなのに、こんなところで捨てたはずの情に呑まれてどうする?と。
ジュドだってハクの命を奪いたくはないだろうけど、スウォンを狙うのならどうするかは決まっている。
スウォンにとってもこういう人は必要なのだろう。
何度も書いてきたけど、こうするしかなかったのか、だよね。
イル陛下の治世では国が弱り、民が苦しんでいた。だから立て直さなければならなかったけど、その方法は反逆しかなかったのか。
イル陛下が忠言を聞かないとか、まだ描かれていないことがあったのだろうけど、結局はここに尽きる。スウォンにここまでの決意をさせたきっかけは何だったのだろう。
だって今、ヨナとスウォンの目指すところは恐らく同じで、違うのはそこに至る過程での犠牲を、たとえわずかでもよしとするかどうかだと思うから。
残念ながらヨナが自分で考え始めたのは、スウォンが行動を起こした後だったのだけど。
スウォンに反逆を決意させた理由、それが今のヨナなら理解して許容できることなのかどうか。それはいつ明かされるのだろう。
ヨナが許容できたとしてハクの思いはまた別だろうけど、それでもハクはヨナを尊重するのだろう。
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暁のヨナ
280話
第92話 空にあの笑顔をさがす(3/3)