ジャマルがウィルに全く遠慮がなくておかしいし、旦那様とはいえ小さい頃から可愛がってきたのがわかる。
だからこそ、ヒロインを蔑ろにしてきたことが許せないのね。ヒロイン自身のことも好きなのだろうけど、何より可愛い坊っちゃんの嫁になった子なのだから、大切なんだろう。
で、ウィルに辛い過去があったことはわかったし、ウィルのことも心配なんだけど、こうなるとヒロインがしんどいよね。
まだ自分の気持ちに無自覚ではあるけど、ウィルに過去に思い人が居て、しかもその相手を愛したままなのだとしたら···
過去に女性がいたことくらいは普通だし、覚悟の上かもしれないけど、今は自分を溺愛してるだけに、尚更記憶が戻ったら?と思ってしまうよね。
エルサの話からわかることは、婚約者が裏切ったということだけ。ウィルが婚約者に対してどういう気持ちを抱いていたのかはわからない。
思い出そうとすることを拒否するくらい辛かったのだとすると、愛してた可能性は高いし、記憶喪失の前に機嫌が悪かったのは再会したのかもしれないよね···
婚約者への気持ちがあったのだとしても過去のものかもしれないし、今そばにいるヒロインへの気持ちは本物だろうけど、それでもおばちゃんちょっと憂鬱だわ。
だけど、大切な人が居たかもしれないと思って身体が冷えたヒロインが、そんなことよりウィルのことが心配で、尚且つ自分が忘れられてなかったことにほっとしてるのが健気で泣ける。そして記憶が戻って自分の幸せは終わるのかもしれないけど、ウィルの望みである以上、記憶を取り戻してあげたいっていうのがもう···
この感じだと、どうやら婚約者の話は再びウィルの耳に入れることはしなかった感じだよね。聞く度に倒れられても困るけど、ここまでくるとどう考えても原因の一つではあって、本人が記憶を戻したいなら教えるべきなんじゃないのかな。
エルサたちは気安いからかウィルに辛辣だけど、大事にしすぎというか、甘いんだと思う。主人のすることだから仕方なかったけど、ヒロインへの仕打ちも改めさせることができなかったのは、これが原因なのだろうし。
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記憶喪失の侯爵様に溺愛されています これは偽りの幸福ですか?
022話
第9話 黙されていた過去(1)