まあ竜でなくても王とは孤独なもので、国の為には私情は捨てなければならないし、時には非情な決断を下さないといけない場面もある。
でもだからといって、孤独で感情を捨てなければならないかっていうとそうではないと思う。現実問題として綺麗事にはなってしまうけれど、制約こそ避けられないだろうけど、王自身が幸せで国民も幸せならそれに越したことはない(笑)
この竜の時代?(建国時とか?覚えてなくてすまん)はそうでなければ務まらなかったのかもしれないけど、時は流れて時代は変わってる。そんなにストイックじゃなくてもいいし、それを後世の王に求めなくても。国と国民を大事にしてくれればいいんじゃないのかな。だめ?
ルクルのユリウスへの気持ちに残ってた自我が反応し、竜も二人の絆に賭けてみたくなる。
そして国民を愛したユリウスだから、天候で不調を察した国民が駆けつけてくれる。王道な展開だけど、とてもいい。あとはユリウスを取り戻して、国民にも本来の姿を伝えるだけ。
でもまだ婚約者を人間の姿にするために、ユリウスの血を狙う隣国の狂った王がいる。
リーアは気がついたのではないかな。人間の姿でいることに拘る必要がないってことに。王がそれを求めるならまだしも、リーアによると王に言われたわけではないらしい。王もルクルと同じなのであれば、ただリーアの願いを叶えたいだけなのであれば、全ては終わる。ちゃんと賠償してもらうけどな。
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蒼竜の側用人
077話
第35話(2/2)