5.0
何度も読み返してしまう感動作品✨
年齢逆転物のひとつですが他とは明らかに違います!
まず、ララとアリステア両方の視点から語られ、更に現在に至るまでの二人の子供時代、師弟関係時代、ララ後のアリステアの各エピソードが二人の回想や夢という形で時間の流れとは関係なく遡って語られます。
これだけ複雑な作りだと混乱しそうですが、そうならないのは各エピソードが丁寧に作られているのと二人の師であるルトフェルがほとんどのエピソードに登場して繋ぎの役割をしているからかなと思います。
また、ララを失った後のアリステアの喪失感や苦悩、その後の行動がとても丁寧に描かれています。読んでいるうちに親戚のおばさんの様な気持ちになり、彼のララへの一途さに涙する読者は多いのではないでしょうか。
だからこそ、人間に戻ったララとの再会の場面や馬車の中で心を通わせた場面はこの上なく美しく尊いものに感じられて来るのです。
それに石像時代を含めたララへのちょっと異常な行動が炎上せずさらっとスルーできてしまうのもこの丁寧さにあるのかもしれません💦
こんな素晴らしいストーリーを生んだ原作者氏の手腕には脱帽ですし、この作品に出会えて感謝しています。
また、作画も上手というだけでなく登場人物の内面が良く表現されていて説得力があります。
例えばララの優しさと愛情深さ、アリステアの生意気で傲慢な美少年ぶりと大人になってからの悟りを開いたかのような穏やかさかつ色気漂う美しさなどが画から良く伝わって来ます。
人物の描き分けも適切ですし、作画者氏は力のある方なのでしょう。
色々な作品を読むと原作は良いが作画が残念、またはその逆ということがありますが、良く構成された原作と説得力のある作画が出会うとこんな良い作品になるんだと感動しました。何度も何度も読み返しては涙しています😭
これを書いている時点でまだ完結していませんが、最後まで「執事長目線で😊」二人の物語を見守り伴走して行きたいと思います。
長文失礼いたしました。
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