4.0
全話読みました
だいぶ前の作品を遅まきながら。
矢野みたいな男子がモテるのはよくわかるけど後半に進むにつれ、心の闇が深すぎて男版メンヘラみたいな印象に。
母の離婚や病死は本当に気の毒で更にメンがヘラるのも頷けるけどしぶとく立ち直る生命力も持ち合わせてそう。
ヒロイン七美の健全さに救われかけたのに山本妹の罠にかかってしまったのは、闇を抱える者同士の吸引力でしょうかね。東京に出てからが特にじめついた展開になり読んでて疲れます。
あの時代はこういう病んだのが流行ってたんですよね。タイトルからして思わせぶりな。
ヘビーな長編は続きが気になる点では面白いですが、何かを削りとられるので体力ある時に読むといいです。
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