2.0
これ、気色悪いよ?
無料分50話まで読んでの感想です。
タイトルの通りです。主人公である夏の夫の会社の非正規雇用のオッサンが現れて、解り易く恋愛物に進むのだけれど、オッサンの佐伯が本気で気色悪い男。
多分、この作者が描く人物は男女問わず柔らかい印象の人が多いからか、この中年のオッサンが全くイケオジラインにも立てないレベルで、なのに、それで『イイ男』として話が進んで行くから、読み手の自分は取り残された感があった。
あと佐伯の夏に対する距離感がおかしいの。
夏たちが住む社宅の真向かいに佐伯が引っ越してくるんだけれど、知り合って間もない、しかも職場の上司の妻が髪を切ってきたところに出くわし、このオッサン!!!夏の頭を当たり前のようにポンポンて触れやがる。悍ましい。
夏とメール出来なくなると(この時点では夏はやるべきことではないと判断して着信拒否)、手紙を送ってくる・・・イヤ、だから・・・気持ち悪いって。
夏が体調崩して寝ているところへ訪ねて行き、寝ている夏にキスしよるし・・・うぅ〜気持ち悪ッ。
夏は夏で、夫や娘から普段の身だしなみを言われても相手せずだったのが、佐伯の為に綺麗になりたい、と色々やり始めるが、パート先の人たちに、年頃の娘の為に変わろうとしているの?と訊かれて、これポッチも娘の為になんて思わず、佐伯の為にやっているのに、「そうなの」と嘘を吐く。そして自分は変わっていく変化を楽しんでいるのに、社員に「オバさん」と言われて食って掛かるのだけれど、その理由が「あんな何の努力もしていない人たちと同じにされたくない」と、まさかの上から目線。
佐伯は役者という自分の夢を優先して生きている。それは構わない。好きなだけ夢を追いかけたらいい。
でも、それが出来るのは自分以外に責任を持つ必要がないから。自分の身一つだから、出来る生き方。そこに夏を巻き込んでいる感も凄くあって、彼は夏の良妻賢母な面に惹かれているのに、自分のテリトリーに入れ込んでしまおうとする。
でも夏が良妻賢母で居られるのは、夏の家族があってこそ。そこに佐伯の場所はない。それが解らない夢見る格好良くもなく、お金もない中年オッサンには魅力を感じない(現実はお金掛かるからね)。
無料分でリタイアします。ありがとうございました。
- 0
ふれなばおちん