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株で儲けることが目的でないので、相手の銘柄を下げても仕手戦に勝てると言った前島マリエ。
その後は意図して助言のできる才女であってほしかった。
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株で儲けることが目的でないので、相手の銘柄を下げても仕手戦に勝てると言った前島マリエ。
その後は意図して助言のできる才女であってほしかった。
化石は(琥珀の中の虫などを除けば)生物の体と別物なのを門外漢を出して分からしめるのはいい。
「ジュラシック・パーク」の科学者が化石から直接恐竜を復元しないのを不思議に思う初心者にもお勧め。
真鍋政一の盗聴に気付かなかった前島マリエは甘い。
前島家から犯罪者を出したくない“お母さま”が送った追っ手をショーケンに指図しての演技で切り抜けたのはよかった。
王家が庶民と同じ産院を使ったのに疑問を抱いたが、フェニックスの回想を見ると真弓は見せびらかしのためにそうしたと解釈可能。
「…………わかったわょォ、でも取り分はフィフティ・フィフティだからね」
25億の宝石を返さねば警察に行くと富沢琢矢に言って、行ったところでそれは反感を抱く母の手に渡るだけと言われ、真鍋政一との仕手戦への協力を求められた前島マリエは譲歩した。
隙を見て(琢矢がショーケンと会っている間)、宝石を取り返そうして叩かれるマリエも愛らしい。
暴走したテリブルゲートがヤプール次元のエネルギーを吸い出して滅ぼして、こちらの宇宙にはホワイトホールが1つできるだけなのは無理がある。ヤプールの価値観(弱肉強食が掟の世界が崇高な理想)も変わる大団円で良しとする。
自分が提案したおせち作りによる花嫁選びで候補が3人とも絢爛豪華なものを用意してきても(説明のない一人の分も伊勢海老が重箱からはみ出ていた)心を動かされず、この頃の大原社主は俗物でない。
「このまま上がり続けたらストップ高ってやつになっちゃうんじゃないのーっ!?」
ろくに知らない仕手戦の行方を見つめる前島マリエ。尚の事経済も金融も知悉した、久我山沙貴も楊美娟も真っ青の才媛になってほしかった。
予定通り高跳びしようとして空港で富沢琢矢の待ち伏せに遭い、久我山沙貴払った手付金を換えた宝石を取り上げられる前島マリエ。
「琢矢ったら……真鍋クンに私の借金を返させようとして私から宝石を奪うなんて……あなたってホントにくそまじめね」と思って、まだ楽観的。
悔しがるマリエもかわいい。ただ後の回のフランクな物言いを思えば、この時も「あの野郎、下手に出りゃ…覚えてやがれ!!」と言えばよかった。
アンティーク編の嚆矢濫觴。流石の両さんも石器の店は知らないという落ちは荒唐無稽になっていく後の話を知っていると違和感がある。
100億の男
054話
index.54 スキャンダルを作れ!