レーズンチーズパンさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全16件
  1. 評価:5.000 5.0

    秋の夜長にミステリー🌛✨

    他人のついた嘘がわかってしまう能力を持った鹿乃子と、そのことを受け止めて一緒に働こうと誘ってくれた探偵の祝先生との、謎解き事件簿です。
    警察沙汰の殺◯事件もあれば、下町のちょっとした出来事を紐解くお話もあり、話もテンポよく進むのでとても読みやすいです!
    今30話まで目を通しましたが、20話まではだいたい2〜4話分で一つの事件が解決、21〜30話はそれだけで一つの事件になっていました。(少し長かったですが、中身は濃かったです)

    嘘が見抜けることで小さい頃から散々嫌な目にあってきた鹿乃子。
    祝先生に導かれて、自分のこの能力で人を助ける!と意気込むものの、単純にすぐには事件解決といかないのがこの作品の素晴らしいところで、人の心の奥底が見えるから・見えないからこその、理解だったり誤解だったりがあり、鹿乃子が事件の度に悩んだり落ち込んだりまた前を向いたりしながら人として成長していく姿を見るのも楽しいです。
    人間とは、自分とは、人の想いとは。
    決して綺麗ごとだけでは済まされない人間模様が、事件を通して垣間見られます。
    全体的に絵も綺麗で、登場人物たちも可愛らしく、背景や小物に至るまで丁寧に描かれており、とても好感が持てます!
    内容と合わせて、オススメです✨

    この秋、鈴鹿央士君が祝先生役でドラマになっているようなので、漫画も読みつつドラマもチェックしようかなーなどと考えながら、夜も更けてきたので、これにてドロンでござる😊

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    優しさがじわじわ広がる

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    3姉妹と腹違いの妹が、父親の死によって出合い、一緒に暮らすようになるお話です。

    時間の経過による登場人物たちの心の動きが、季節のうつろいの様子とともにとても丁寧に描かれています。
    彼女達の親にあたる人物が何人か出てきますが、その誰もが弱さやずるさや身勝手さを持っていて、それに子ども達が幼い頃から振り回されます。
    彼女達がそれぞれ大人になって、親たちが何を考えていたのか、今の自分は何が心に引っかかっていて親と向き合えないでいるのか、1人1人の考え方も違います。
    そして身勝手な親でも、不器用な優しさを持っていること、十分ではない量ではあるけれど親としての愛情を持ち合わせていたことに気付き、それらを受け止められるようになります。
    それでも彼女達なりのスタンスで向き合っていく様がとても素敵だと思いました。
    特に梅酒のお話がとても好きです。

    言葉やセリフが無くても、その行間に他人の気持ちを汲み取る場面も多く、その考え方や返答にいちいち感動したり共感したりしました。
    大人も子どももそれぞれの考えをしっかり持ち、そのやりとりや関わりの中で新しい発見があったり人を思いやったり、人として成長が描かれていてよいです。
    子ども達だけではなく大人達も、家族の中で、社会の中で、歳を取って(成長して)いく中で、悩みや家族の問題が出てきます。
    それらを実に淡々と、でも誠実に向き合う様子がとても素敵で、3姉妹も末っ子のすずもそれ以外の登場人物たちも皆それぞれ個性的で魅力的なのですが、それらを無理なく物語に紡いでいく作者様の才能が見事だと思いました。
    バナナフィッシュとは全く違う魅力の、これまた名作でした!

    ドラマチックなストーリーというわけではありませんが、優しさがじわじわ広がって安心するというか、心にしっくりくる作品に出会うことができて幸せです😊

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    ストレスフリーのラブコメ✨

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    何と言っても主人公の華がタフです。妖魔払いの家系で出来の良い双子の姉と比較する愛情の薄い両親に蔑まれて育ちますが、ある日突然覚醒し、強大なパワーを持ちます。しかしその事実を誰にも打ち明けることなく、自分の思い描く理想の老後に向けて、式神たちとともに平穏な毎日を送っていましたが、当主の朔にその力を見られてしまい事態が急変。なりゆきで契約結婚をすることに…

    華の魅力の一つに自己肯定感の高さがあります。両親には認められなかったものの、己の力の強さを自覚していることや式神たちの存在が、華を決して孤独にはしませんでした。朔に見初め(?)られてからも、自分の言いたいことはハッキリ言いい、ボケもツッコミもきちんと入れます。その華の態度に、初めから好感を持っていた朔が華を大切(?)にしていく様がまた良き!妖魔を祓いながら互いに信頼関係を深めていき、そんな朔のことをちょっぴり意識する華も可愛くてたまりません!式神たちもそれぞれ個性的で、主(あるじ)思いにあふれていて素敵です。双子の姉の葉月とは始終ぶつかりますが、本当はお互いのことを想い合っているのでは…

    絵が可愛い過ぎて、登場人物たちが幼く見えるかもしれませんが、個人的にはコメディタッチな作画がストーリーとマッチしていると思います。
    ストレスなく読めるのでオススメ作品です✨

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    ただのひとりごと

    コミック(スクエア版)→アニメ→コミック(謎解き手帳)→小説(←今ココ)で、
    どっぷり薬屋ワールドにハマり中✨

    個人の感想です。
    コミック(スクエア版) 絵(猫猫)が可愛い
    コミック(謎解き手帳) 話が分かりやすい
    小説 先が気になって手を出してしまった
    アニメ 薬屋の世界観が損なわれず、ほぼ忠実に(なんならより美しく)映像化されている

    先日本屋に行ったら私のレジの一つ前の主婦っぽい方が薬屋の小説を購入していて、お子さんが読むのかご本人が読むのか、はたまた家族で読むのかなどと想像してニヤニヤしてしまった。
    もはやレビューとも呼べない、ただのひとりごと。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    お嬢様がもはや菩薩様のよう

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    貴族のお嬢様のオパールが、強く賢く逞しく、嫁ぎ先の財政の立て直し&冷遇する輩をまるっと更正していくお話です。

    とにかく物語の初めは、オパールに対する旦那様のヒューバートや後見人母娘や使用人達の仕打ちが酷過ぎて、イライラを通り越して憤りまくりでした。オパールと結婚したおかげで何とか体裁を保てている貧乏状態を棚に上げて、彼女のことを邪魔者扱いし、つまらないイジメまで。ヒューバートは貴族の肩書と顔しか取り柄がなく、すぐにカッとなってオパールの話を全く聞かないわ思い込みも激しいわで、文字通りお話になりません。あと何と言っても腹立たしいのが、後見人母娘のノーサム夫人(私はステラおばさんと呼んでいます)とその娘ステラ。ステラは「貴方さえ来なければ私がヒューバートと結婚できたのに!」とオパールに対して意味不明の逆恨み。いやいや、オパールが来てなかったらあんたら財政破綻で全員路頭に迷ってましたけど?ステラおばさんも内情がわかってそうなのに、ヒューバートの無知をいいことにオパールを「あの女」呼ばわりで女主人面。使用人も立場をわきまえずに無礼の限りをつくす。全員イッペン死ンデミル?
    そんな逆境でも我らがオパールは腐ることなく前向きに、領地領民のために自分に出来ることを着々と進めていくのでした。

    オパールのここがすごいよ!ベスト3✨
    ①嫁いですぐに領地管理の不正に気付いて手を打つ知性と行動力
    ②領地の生産性を上げる経営手腕
    ③嫌がらせを受けた相手であっても更正の機会を与え、見捨てない心の広さ

    特に③は私だったらありえない!ケイブ意外は全員クビにしていいと思うけれど、まあそこがなんともオパールの器が大きいということで。①②も読み応えがあって面白かったです。ギャフンもありますが、時間をかけて菩薩の手のひらで皆(一部例外もいる)が悔い改める…的なお話ですね。
    とにかくオパールがあまりにも人間的に出来すぎており、ヒューバートと全く釣り合いが取れていないので、最後は初恋の幼なじみのクロードと結ばれて、オパールには絶対に幸せになってほしいです!

    • 3
  6. 評価:4.000 4.0

    昔ハマりました。

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    かつてハマり、読破しました。
    とにかく人が無惨な形で何度も死にまくります。
    そして極限の状態では普段なら出ない人の本性が現れたり、敵は赤い人だけではなく、一筋縄ではいきません。それでもこの絶望的な状況から抜け出すために、6人が何とか力を合わせて進んでいこうとするのですが…。
    ちょっとずつ明かされていく赤い人の秘密や明日香達がどうなっていくのか怖いもの見たさでなかなか止められず。1部のラストで「えーっ?!」っとなって、そのまま2部に突き進みました。

    赤い人がただただ恐ろしいのと、カラダ探しを毎日依頼してくる遥が超絶不気味です。神経の細い方は、しばらくトイレとお風呂が怖くなると思うのでご注意下さい。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    自分の死に際を考えてしまう

    いつか自分も死ぬことは頭ではわかるけど、具体的にどんな風にその時を迎えるのかまでは考えたことはなかった。
    私はもし重い病気になったら、延命治療はせずに苦痛だけ可能な限り取り除いてもらって、なるべく家族に負担をかけずにそっと逝きたいと思うけれど、現実には難しいのかなぁ。
    とりあえず今生きている家族にはちゃんと優しくして、自分の最期については自分が元気なうちに家族としっかり話し合うのがいいのだろうけど、今そんな話をしてもきっと笑われてちゃんととり合ってもらえない気がして(家族も聞きたくないとか)、タイミングが難しい…
    まあ、より良く死ぬためにも、後悔のないようにより良く生きようと思います!

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    ツッコミどころがクセになる

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    108話まで読んで、今2周目の途中です。

    前世で叔母親子の姚芋芋(←漢字で変換できない)と婉児、夫に裏切られて終わった主人公の蘇九卿の人生やり直しストーリーです。
    昔の中国が舞台で人名がわかりにくいのですが、1度目しかルビが振られないので主な人物を下にまとめてみました。

    主人公 蘇九卿(そ・くきょう)
        蘇泱(そおう)医者の時の呼び名
    将軍 林越(りんえつ)
    叔母 姚芋芋(よう・せんせん)
    従姉妹 婉児(えんじ)
    伝説の名医 孟回春(もうかいしゅん)
    九卿の父親 蘇弘遠(そ・こうえん)
    九卿の母親 蘇青蓉(そ・せいよう)
    九卿の婚約者 彭子然(ほう・しぜん)
    九卿の友人 柳宝(←漢字変換できない りゅう・えい)
    九卿の友人 唐玉嬌(とう・ぎょくきょう)
    皇女 宝陽(ほうよう)
    第4皇子 無軒(むけん)
    林越の婚約者 顔亦藍(がん・やくらん)
    九卿の侍女 桃雨、梅香(とうう、ばいこう)
    林越の部下 風良、雷信(ふうりょう、らいしん)
    診療所の従業員 阿力(ありき)
    林越の屋敷にいる少年 阿黙(あもく)

    とにかく芋芋と婉児の性格が極悪の一言に尽きます。蘇家を乗っ取るために平気で九卿やその母親の青蓉の命まで狙ってくるので、それを阻止するために九卿は名医である孟回春に無理やり弟子入りします。短期間で習得した医術や知識を使ってその後に起こる問題を次々と解決していくのですが、その間に危ない場面で何度も現れては助けてくれるイケメンの林越と少しずつ距離を近づけていくのでした。そしてストーリーはなぜかどんどん国家レベルまで発展していき‥?!

    個人的な見どころは、まず芋芋母娘(私は勝手にイモイモと呼んでいます。コメント欄を見ると同様の方が複数おられるみたいです。)の嫌がらせを九卿がサラッとやり込めるところですね!九卿の好戦的な態度も好きです。
    それから、たった半年で医術を習得してしまい、脈を診る・薬を作る・鍼だけで実に色んなことが分かったり治したりできます。
    「ええ?!」っということが頻繁に起こり、それをコメントで他の方とも共感しまくれるのが楽しいです。
    絵は最初は物足りなく感じましたが、読み進めていくうちに気にならなくなりました。女性陣の衣装は細かく描かれていて、とても美しいです!

    毎日無料で3話ずつ2回読めるので、話もサクサク進んでとてもオススメです!

    • 12
  9. 評価:5.000 5.0

    ものすごい作品に出会ってしまった。

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    主人公の泪(るい)は死者の霊が見えます。
    ある日、恐ろしい異形の霊に取り憑かれてしまった幼なじみを救うために、必死にもがきながら霊(後にそれは連続◯人の犯人の生み出した生き霊だとわかる)やその犯人と戦うストーリーです。

    とにかくこの霊の見た目が究極にグロい。
    決して画力の高い作家さんではありませんが、得体の知れない恐さが冒頭からひしひしと伝わってきます。泪が見る他の死者の霊もまあまあ恐いですが、泪がそれらの霊と対話ができるせいか、そこまで不気味に感じませんでした。ちなみに幼なじみのまどかはとても可愛いです。

    1話目からどんどん物語に引き込まれ、「犯人は誰?」「どうやって解決するの?」とページをめくる手が止まりませんでした。
    またこの物語は異形の霊との戦いの他に、泪がかつて亡くなった弟トモキの霊とも向き合い、その死を乗り越えることがメインで描かれています。「あの時自分がああしていれば、トモキを失わずにすんだのでは」とぬぐえない罪悪感をずっと抱えながら生きていくのは、とても辛かった思います。それゆえに、トモキの霊の真意がわかった時の胸の高鳴りといったらもう…!読んでいるこちらまで胸が熱くなりました。
    最後は連続◯人犯に手にかけられた被害者達の霊に導かれて犯人と対峙することになるのですが、そこに至るまでも被害者の無念さや被害者家族の心情、事件を追う刑事達のやるせなさ、もうひとりの霊感少年の存在など色んなピースがあり、最後にそれらが結集していく様が素晴らしく、盛り上がりが冷めることなく最後まで一気に駆け抜けました。
    また事件が解決した後も「めでたしめでたし」で終わらず、生きている人間に大きな爪痕を残しますが、それを抱えながら前を向いて生きていく様子が描かれていたのもよかったです。

    文句なしの星5です!
    また作者の方は子育て中にこの作品を描かれたと知り、心から脱帽です。
    素晴らしい作品をありがとうございました。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    感謝とリスペクト

    ニュースで訃報を知り、しばらく言葉が出ませんでした。

    こちらのサイトではありませんが、最新話まで読んでいます。
    田中さんやあかり、登場人物たちがそれぞれ出会い、関わり合いながら相手の素晴らしさに心を奪われ、お互いにどんどん影響を与えながら自分自身も世界を広げて成長していく、そんな読んでいてとても気持ちが前向きになる作品でした。
    田中さんが挫けたり凹んだりしては共感し、あかりが笙野にブチ切れては笑ったりと、楽しみながらも読んだ後はつい「私も少しは背筋を伸ばしてみようかな?」と背中を押してもらっている気がしました。
    まるで本当に生きている友達のように。

    こんなにも愛すべきキャラクターたちや物語をこの世に生み出して、私たちの心を暖め震わせて下さった芦原先生に心から感謝します。
    どうしようもなく孤独な気持ちで亡くなられたかもしれませんが、今は全ての苦しみから開放されて穏やかでおられることを祈ります。
    先生の作品を読んだたくさんの読者が感謝とリスペクトの気持ちを持っていたことが、どうか天国の先生に伝わりますように。

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