5.0
担任推し!
貞子と呼ばれる一見根暗で内気な少女と、爽やかを絵に書いたような風早くんの3年間の成長を軸にした、周りを取り巻く友達や家族や先生の青春群像劇。
高校生たちの恋や進路の悩みへの共感は他の方も語っているので置いておいて、私は高3の子がいる親なので、三者面談が始まる辺りからの担任の普段の砕けた接し方からは想像もつかないような子どもたちに寄り添う観察眼と進路指導になんて素晴らしい教師なのだろうとプロとしての仕事ぶりに感動しました。
高校入学から卒業まで、みんなたくさんの思い出があると思いますが、人物描写が丁寧なので、登場人物の誰かにきっとかつての自分の面影を見れるし、こんな高校生でいたかった、という憧れも見いだせる、だからこそ登場人物たちの想いに胸が詰まるし、胸がすく、そんな物語です。
ぜひ、高校時代の自分を探しに、この物語の世界に没入してください。
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